30代女性のなかには転職したいと思っていても年齢やスキルがないことにネックを感じ、転職を迷っている人もいるでしょう。
結論から言うと、スキルのない30代女性の転職は簡単ではありません。しかし、未経験を積極的に採用している業界や働き方の選択肢を増やすなど、転職の可能性を高める方法はあります。
本記事では、スキルのない30代女性における転職のポイントをはじめ、おすすめの転職先(職種)や、転職の前段階として取得がおすすめの資格などを紹介しています。
厳しい戦いになることを前提にスキルのない30代女性の転職における戦い方について、詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
- 30代女性でスキルがない場合の転職は、簡単にはいかない
- 厳しいなかでも働き方を変えたり、資格を取ったりすることで転職の可能性は高められる
- 転職先を選ぶ際は、実際に働いている女性の口コミや評判を参考にすべき
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スキルなし30代女性の転職が厳しい理由
スキルなしの30代女性の転職が厳しい理由は次のとおりです。
メインの理由は「即戦力採用」になることです。転職市場における30代のニーズとして、企業側はこれまでの経験やスキルを活かした即戦力人材を求めます。
そのため、入社後に即戦力として働けるスキルや経験を見いだせないと、採用を見送られるのが、「スキルなしの30代女性の転職が厳しい」と言われる理由です。
即戦力採用が中心になるため
20代までは、入社後の成長性を重視したポテンシャル採用が積極的に行われます。そのため、20代であればスキルなしでの転職はそれほど難しいものではありません。しかし、30代に入ると即戦力としてのスキル・能力を重視した採用に切り替わります。
企業によって求められる即戦力の人材像は異なりますが、どの業務にも必要なビジネスマナーやコミュニケーション能力などのポータブルスキルに加えて、たとえば営業職に転職する場合は営業力や交渉力などのテクニカルスキルが必要です。30代女性でスキルがないといった場合のスキルは、一般的に「テクニカルスキル」のことを指すことが多いでしょう。
ポータブルスキルだけでも業務に支障はでないかもしれませんが、テクニカルスキルがないと即戦力としての活躍は望めなくなります。そのため、30代女性スキルなしで転職を試みる場合は、特にテクニカルスキルの習得を意識する必要があります。ただし、ポータブルスキルしかないという場合でもアピールの仕方によっては、即戦力としての採用を勝ち取れます。
希望年収など条件を満たしづらいため
これまで経験してきた業種・職種と同じフィールドに転職する場合は、過去に経験してきた業務から何かしらのスキルを身に付けているはずです。そのため、「スキルなしで転職=未経験の業種・職種への転職」と考えられます。この場合、30代であっても未経験ということを考慮して、年収などの条件が下がるのが一般的です。
30代からは即戦力採用が主流になるため転職自体も狭き門となりますが、さらに「希望の条件を満たした転職」となるとさらにハードルが上がります。そのため、30代スキルなしで転職にチャレンジする場合は、同業他社への転職を目指すか、希望条件を下げることが必要です。
ライフステージの変化が影響するため
一昔に比べると男性の家事・育児参加率が上がっているとはいえ、まだまだ男性よりも女性のほうが、結婚や妊娠・出産、子どもの進学など、ライフステージの変化による影響を受けやすい傾向にあります。特に子どもがいる女性の場合は、プライベートの状況によって稼働状況も変わります。各家庭の状況によっても異なりますが、急な休暇や本人の病欠などが多くなると、業務への影響も大きくなります。
この女性特有の事情に加えてスキルもないとなると、企業側にとって採用するメリットはほぼないと言えるでしょう。このデメリットを超えるメリットがある場合は別ですが、それほどのメリットをもたらせる人であれば何かしらのスキルを保有しているはずです。
また、子持ちでなくても入社後に結婚、妊娠・出産するとなると、同じような状況が待ち構えていることが容易に想像できます。女性の社会進出が推進されている現代において、こうした考えは前時代的であり、決して許されるものではありません。しかし、実際は、ライフステージの変化が予想され、さらに30代でスキルがない女性となると、転職市場において嫌煙されやすいのもまぎれもない事実です。
スキルなし30代女性が転職する際のポイント
スキルなしの30代女性が転職するのは厳しいという言説は事実です。しかし、下記のようなポイントをおさえれば、転職の可能性を少しでも高められます。
「スキルがない」ということは、特定の業界に縛られずに済むということでもあります。そのため、未経験業種へのチャレンジもおすすめです。その際、「業界・職種未経験OK」の求人に応募することで、採用される率を高められます。
また、働き方の柔軟性もポイントです。人気の高い正社員は倍率が上がるため、契約社員やパートなど、非正規雇用での働き方も検討しましょう。正社員を目指したい場合は、正規雇用制度のある会社に契約社員・派遣社員で入社して、正社員を目指すという方法もあります。
業界・職種未経験OKの求人を探す
30代になると即戦力採用がメインになるとお伝えしましたが、なかには「未経験OK」の求人もあります。スキルなしでもどうしても転職したい業界・職種がある場合は、「未経験OK」や「未経験可」の求人に応募するようにしましょう。狙うのは業務の遂行に特別な資格が求められない業界です。特に人材不足が深刻な介護業界やIT業界、物流業界であれば採用の可能性を高められます。
新しい環境に身を置き、未経験の業務に慣れるためには、業界や職種に関する知識を学ぶ意欲と高い柔軟性が求められます。つまり、未経験業界・職種にチャレンジする際にはポータブルスキルが重要ということです。そのため、選考ではやる気や熱意とともにポータブルスキルをアピールするとよいでしょう。
正社員以外も選択肢にいれる
厚生労働省の「雇用の分野における女性活躍推進等に関する参考資料」によると、30代以降は派遣社員や契約社員、パート・アルバイトなど正規雇用以外の雇用形態を選択する女性が増えます。
年齢層 | 正規雇用率 | 非正規雇用率 |
---|---|---|
20~24歳 | 約40% | 約33% |
25~29歳 | 約60% | 約18~19% |
30~34歳 | 約48% | 約32% |
35~39歳 | 約40% | 約38% |
40~44歳 | 約37% | 約41% |
45~50歳 | 約35% | 約45% |
20代後半で正規雇用率が最も高くなっているのには、2つの理由が推測できます。1つ目は晩婚化により30歳前後で結婚するのが当たり前となった昨今において、30代でのライフステージの変化に備えて、今のうちに結婚・出産後も働きやすい企業に転職しておこうという女性側の事情があることです。
2つ目は、20代後半で社会人として脂が乗りつつある、将来有望な人材を確保しておこうという企業側の事情です。
しかし、家庭にもよりますが、家事育児と仕事の両立はハードなものであるため、現実に直面する30代前半での離職が増えます。その後、30代後半になると再び就業率は上がりますが、30代前半に比べて非正規雇用の割合が上昇するのは、家庭と仕事を両立するための苦肉の策とも言えるでしょう。
派遣社員のメリット・デメリット
派遣社員は、派遣会社に雇用され、派遣先企業での業務に従事します。仕事探しから派遣先企業に勤務するまで、派遣会社からのサポートが受けられるため、一人で転職活動を行うよりも楽に転職先が見つかるでしょう。派遣会社に業務内容や勤務時間、休暇、勤務地などの希望を伝え、その条件に近い仕事を紹介されるのでプライベートを優先したい人におすすめの働き方です。
一方、派遣社員は同一事業所・同一部署での勤務は最大3年までに制限されています。3年後には別の派遣先会社を探すことになるため、同じ職場で長く働き続けたいという人には不向きの方法です。
また、期間の制限がある特性から、派遣社員は裁量の大きい仕事は任されにくい傾向にあります。そのため、大きなプロジェクトに関わりたい、臨機応変に業務に対応したいという人にも向かない働き方です。
契約社員のメリット・デメリット
契約社員も派遣社員と同様に雇用期間の定めがありますが、契約社員の場合は雇用主である就業企業との希望によって雇用期間が左右されます。そのため、派遣社員とは異なり、3年以上勤務できる場合もあれば、もっと短い期間で契約が終了する場合もあります。
また、契約社員の場合は直接雇用のため、業務内容や勤務時間、休暇などの労働条件は基本的に正社員と同じ扱いになります。そのため、能力やスキルを身に付けていけば、裁量の大きな仕事を任される可能性も十分にあるでしょう。正社員登用制度を設けている企業もあるため、のちのち正社員を目指したい人におすすめです。
一方で契約社員は派遣社員と異なり契約更新がないため、期間満了後は無職になる可能性が高くなります。転職活動においても、派遣会社のサポートを受けられる派遣社員とは違い、自力で行う必要があるため、なかなか転職先が決まらないことも考えられます。そのため、転職活動の負担を極力減らしたい人には向かない働き方です。
30代からでも取得できる資格を活かす
たとえ「スキルなし」だとしても、今から資格を取得すれば「スキルあり」になれるので、転職を少しでも有利に進めるためには、資格の取得も検討してみましょう。30代からでも取得しやすい資格の例は次のとおりです。
- 日商簿記
- FP(ファイナンシャルプランナー)
- 宅建士
- 保育士
- 行政書士
別の職業に就いたり、職場で求められる知識・スキルを身に付けたりするために学ぶことを「リスキリング」と言います。リスキリングは、手に職を付けたい人におすすめの選択肢です。現在、就業中の場合は、仕事をしながらの勉強となりますが、理想の将来を実現するためには、今頑張ることも必要です。
上記の資格を活かして就ける仕事は「30代女性でも取得可能な資格を活かしたおすすめの仕事」で解説するので、このまま読み進めてください。なお、手に職を付けたい人におすすめの仕事は下記の記事で紹介しているのであわせてご確認ください。
転職エージェントを活用する
転職エージェントであれば、キャリアアドバイザーによる転職活動のサポートを受けられます。キャリアアドバイザーは、求職者の特性を考慮して最適な求人を紹介するだけでなく、面接対策や日時の調整、就業時の給与交渉などを行ってくれるため、スキルがなくてもより良い条件での転職が期待できます。
スキルなしの30代女性におすすめの転職エージェントは「スキルなしの30代女性におすすめの転職先を探す方法」で解説しているので、このまま読み進めてください。
スキルなしの30代女性におすすめの転職先(職種)
ここからはスキルなしの30代女性におすすめの転職先(職種)を紹介します。
職種 | 平均年収 |
---|---|
一般事務 | 460~510万円 |
医療事務 | 430~480万円 |
介護士 | 320~370万円 |
販売員 | 310~360万円 |
ルートセールス | 350~400万円 |
上記はすべて特別な資格が不要な職種です。就職後にノウハウやスキルを身に付けられるため、スキルなしでも転職可能です。
一般事務
一般事務とはデータ入力や書類作成・処理・整理、電話応対、来客応対などの基本的な事務作業を担当する仕事です。業務ではパソコンを使用するため、タイピングやWord、Excelの基本的な使用方法などを習得している必要があります。ルーティンワークがメインになるため、スケジュール管理さえしっかりできていれば、定時で退社できることが多いのも魅力的な点です。
座り仕事なので体力に自信がない女性にもおすすめの仕事ですが、データ入力や書類の作成等、正確性と確実性が求められます。急ぎで書類の作成を依頼されることもあるため、慎重かつスピード感を持って業務に取り組める人に向いているでしょう。
また、電話応対や来客応対時には企業の顔としての役割もあるため、明るさや人当たりの良さ、ホスピタリティを持ち合わせている人におすすめです。
【一般事務で働く女性の口コミ・評判】
30代前半 / 正社員 / 一般事務 / 役職なし
若手の女性の事務員でも、積極的に様々な仕事をやるような姿勢があると、上司がそれを認めて役職者になることが増えてきたように思います。…続きを読む
30代後半 / 契約社員 / その他の事務関連職 / 役職なし
入社時期が早かろうが遅かろうが、年齢が若すぎようが、やる気と仕事に対する姿勢がしっかりしていれば役職…続きを読む
30代前半 / 正社員 / 一般事務 / 役職なし
社内のやりとりは原則として社内チャットで行われるので、会社の人と最低限のやりとり以外は喋りたくない人にとっては良い環境だと思います。また、他の人が現在どの業務をしているのかについてもすべてチャット上で可視化されています。…続きを読む
医療事務
医療事務とは病院やクリニックなどで受付や会計、患者様の対応、レセプト(診療報酬請求)作成などを行う仕事です。医療保険制度に対する知識が求められますが、仕事をしながら覚えられるため、資格や経験は必要ありません。
病院やクリニックは全国各地にあり、正社員をはじめ、派遣社員や契約社員、パート・アルバイトなどさまざまな雇用形態で求人が出ているため、ライフスタイルにあわせやすい仕事でもあります。
専門知識が身につくため、ブランクがあっても復職しやすいメリットがある一方、大きい病院でない限り、少数精鋭で業務を回しているため、休みが取りにくいのが難点です。また、年収も高いほうではないため、転職によって年収アップを狙う場合は、向かない仕事です。
【医療事務で働く女性の口コミ・評判】
30代後半 / 正社員 / 医療事務 / 役職なし
退職したり異動があった場合は、別の新しい方が入ってくれるように調整はしてくれます。また新しい方が来ても、勤務年数が長い従業員が各店舗にいるので、仕事は教わりやすいです。…続きを読む
30代後半 / 正社員 / 医療事務 / 役職なし
優秀で実績も残せば年齢に関係なく、役職につく人が多いです。実際に30代で役職につく人が多くいます。…続きを読む
30代前半 / 正社員 / 一般事務 / 役職なし
勤務時間は2シフト制でしたが、1時間程度の違いなのでほぼ固定で、生活リズムは割と規則的だったと思いま…続きを読む
介護士
介護士は、介護施設や介護事業所で介護の仕事に従事する人の総称です。そのため、介護施設に入職すれば、その日から「介護士」と名乗れます。未経験での入職者も多く、段階を踏みながら業務を覚えられるので、スキルなしでも転職しやすい職種です。
業務内容にはレクリエーションなどのほか、入浴介助や排せつ補助などの身体介助もあるので、体力に自信がある人に向いています。また、働きながら国家資格である介護福祉士の資格取得を目指せるので、手に職を付けたい人にもおすすめです。
【介護士で働く女性の口コミ・評判】
30代前半 / 正社員 / 介護福祉士 / 役職なし
介護なので 重いものを持ち上げる仕事が多く男性女性関係ありませんでした。力仕事が好きな方は向いてるかもしれません。…続きを読む
30代後半 / 正社員 / 介護福祉士 / 主任
高齢者のおばあ様とは仲良くお話したりできるので、私の母親のような感覚で毎日を送れます。中には理不尽な対応をしてくる入居者様もいらっしゃいますが、大体は品のあるおばあ様やおじい様なので、楽しく介護できています。…続きを読む
30代後半 / 正社員 / 介護福祉士 / 主任
ボーナスが年2回あるのとは別に役職手当や夜勤手当、更にはお出掛け手当など福利厚生がかなり充実していてどんなに辛くても頑張ろうという仕事のやる気が増します。…続きを読む
販売員
販売員とは、衣料品店や家電量販店、雑貨店などで、お客様への対応や商品の販売を担当する人のことです。清算対応や商品の陳列、在庫の確認・発注などを担当することもあります。お客様が求める商品が陳列されている場所に案内することもあるため、記憶力の良い人におすすめです。
また、店舗によっては商品カテゴリごとに担当者が分かれており、お客様からの質問や相談に応えるため、担当カテゴリの各商品の特徴など、知識の習得が求められます。
この仕事は初対面の人と話すことが多いため、知らない人と話すことが苦手な女性にはおすすめできません。また、基本的に立ち仕事で、時に重たい荷物を運ぶこともあるため、体力に自信がない人にも向かない仕事です。
【販売員で働く女性の口コミ・評判】
30代前半 / 正社員 / 販売スタッフ / 役職なし
販売員としてデパートなどに配属されれば、そこの閉店時間が決まっているので残業はありませんでした。むしろ、決められた時間までに退出しなければならないので、日計や現金売上などで残業するわけにもいかず、バタバタと終わらせて退出していました。…続きを読む
30代後半 / 正社員 / 販売・接客・ホールサービス / 役職なし
販売職の給料は低いですが、残業もほとんどないため妥当のように感じます。評価に関しては、勤務年数や売り…続きを読む
30代前半 / 正社員 / 販売スタッフ / 役職なし
すべての従業員が、公平に評価をしていただけます。男女関係なく、チャンスがしっかりとあり、自分の努力や頑張り次第で、上のポジションへを目指していくことも可能です。…続きを読む
ルートセールス
ルートセールスとは、既存顧客を対象にした営業を行う仕事です。すでにサービスを導入している顧客に対して、定期的に訪問したりメッセージを送ったりして、困っていることがないかフォローやヒアリング行い、課題に最適な自社製品を提案します。
商品知識や顧客の業界・職種に対する知識は求められますが、新規顧客を獲得するよりも営業しやすいため、スキルなしでも安定的な成果を上げやすいのがルートセールスの特徴です。
また、すでに関係ができあがっている顧客に対して営業をかけるため、新規営業のように初対面の人に対して営業をかける緊張感や断られる恐怖が少ないのもルートセールスをおすすめできる要因です。
【ルートセールスで働く女性の口コミ・評判】
30代前半 / 正社員 / ルートセールス・代理店営業 / 役職なし
チームの中でリーダーシップを発揮し、対外的なトラブルへの対処や上司・役員との利害調整などで目立っていくと、男女や年齢に関係なく役職に抜擢されます。…続きを読む
30代後半 / 正社員 / ルートセールス・代理店営業 / 役職なし
土日祝が休みです。平日に休みたい場合は直属の上司に申請さえすれば、比較的休みやすいです。休んだ分、自分の判断で営業回りを増やしたり補足しなければなりませんが、休みを取る事は難しくありません。…続きを読む
30代後半 / 正社員 / ルートセールス・代理店営業 / 役職なし
自分の仕事の進捗次第です。残業が出来ない場合は自分自身で残業にならないような仕事の仕方をすればよいので、強制的に残業をするようなことが無いのは大変助かりました。…続きを読む
スキルなしでもできる仕事はたくさんありますが、自身の特性や希望する条件に合致した最適な仕事を選ばないと、再度転職する可能性が高くなります。
しかし、適職は自分だけで判断するのは難しく、そこで転職を諦めてしまう人もいるでしょう。「適職診断」では簡単な質問に答えるだけで、あなたに最適な業種・職種をお知らせします。一つの目安としてぜひご活用ください。
30代女性でも取得可能な資格を活かしたおすすめの仕事
先におすすめした資格を取得した場合、下記のような職種への転職の可能性を高められます。
職種 | 平均年収 |
---|---|
経理事務 | 430~480万円 |
FP(ファイナンシャルプランナー) | 900~950万円 |
宅建士 | 500~600万円 |
保育士 | 350~400万円 |
行政書士 | 500~550万円 |
日商簿記は比較的取得しやすい資格です。一方でFPや宅建士、保育士、行政書士などは国家資格であるため取得が難しい反面、需要が高い仕事へのパスポートになるため、転職の可能性を高めてくれます。
そのため、より転職の可能性を高めたい場合は、FPや宅建士、保育士、行政書士などの国家資格の取得を目指すのがおすすめです。
経理事務
経理事務とは、簡単にいうと会社で扱うお金を管理・記録する仕事です。具体的には現金出納、伝票仕分け・処理、帳簿の作成、経費精算などの業務を行います。資金が潤滑に流れるように管理する言わば会社の要であるため、やりがいの大きい仕事と言えます。
日商簿記3級または2級が条件であることもありますが、資格不問で求人が出ていることもあります。可能であれば、会計ソフトの使用経験があったほうが採用されやすいでしょう。
また、営業事務や一般事務などで請求書や見積りの作成など、経理に関連する事務経験がある場合もアピールしておくほうが採用される確率が上がります。
【経理事務で働く女性の口コミ・評判】
30代前半 / 正社員 / 経理 / 役職なし
休みは少ないですが事務職としては月給は高いので、稼ぎたい人には良いと思います。特に難しい仕事もなく、女性だからといって給料も少なくないです。…続きを読む
FP(ファイナンシャルプランナー)
FP(ファイナンシャルプランナー)とは、相談者の人生の目標や夢を叶えるために、経済的な面から問題点とその解決策をアドバイスする専門家です。具体的には現在の収入や将来的な年収の推移、投資や保険など、資産に関するあらゆることから総合的に資産設計を行い、実行を支援する仕事です。
年金、税制、相続、各種保険、金融商品、住宅ローンなど、資産に関係する幅広い知識が求められますが、国家資格のなかでは易しいほうなので、真面目に勉強に取り組めば取得できるでしょう。
FP資格を取得すれば、金融業界や不動産業界、税理士・公認会計士事務所などへの転職に有利に働きます。FPの知識は汎用性が高いため、ほかにも給与計算などを行う人事や総務をはじめ、営業先での話題としても活かせるので営業職への転職にも役立ちます。
宅建士
宅建士(宅地建物取引士)とは、不動産取引の専門家であることを示す資格です。毎年20万人前後の受験者おり、資格のなかでも高い人気を誇ります。資格を取得すれば不動産業界をはじめ、金融業界や建設業界、保険業界への転職にプラスに働くことが期待できます。
難易度の高い資格ではありますが、後述する行政書士など、ほかの国家資格に比べると取得しやすい資格でもあります。勉強時間の目安は、独学で600時間以上、スクールに通った場合は400時間程度です。
保育士
保育士は保育施設で小学校入学前までの子どもたちを保育するのに必要な資格です。クラス担任や指導案の作成、連絡帳の記入などクラス運営に関わる業務を行います。一般的に保育士資格を取得するためには、保育士養成課程のある指定の学校・施設に通うイメージがありますが、「児童福祉施設で実務経験2年以上かつ総勤務時間数2,880時間以上従事した者」という条件を満たせば、働きながらでも保育士試験の受験資格を得られます。
そのため、保育士を目指すためにはまず保育助手等で保育園に就職し、実務経験を積みましょう。実務経験を積む課程で、保育士への適性や職場の雰囲気なども見えてくるので、そのうえで保育士を目指すかどうかを決めるのもおすすめです。
【保育士で働く女性の口コミ・評判】
30代前半 / 契約社員 / 保育士 / 役職なし
男性保育士が非常に少ないが、1人でもいると力仕事を頼めたり、場の雰囲気が変わることもあるので、もう少…続きを読む
30代前半 / 正社員 / 保育士 / 役職なし
男女平等がしっかりと確立されているので、女性でも堂々といきいきと働ける会社だと思います。昇進も簡単にできますし、研修もあり、スキルアップもできると思います。…続きを読む
30代前半 / 正社員 / 保育士 / 役職なし
最低限の制度はしっかり整っており、それを利用することもしっかりできています。会社からも推奨されていま…続きを読む
行政書士
行政書士は、企業や個人が官公庁に提出する書類の作成や手続きの代行、相談業務を行う仕事です。個人の遺言書作成から、中小企業のコンサルティングまで幅広い業務があります。
行政書士の資格は、合格率が10%前後と難易度が高いものの、取得すれば一生ものです。独立開業も目指せるため、手に職付けたい女性におすすめの資格です。受験資格は特になく、独学で受験する人もいます。
しかし、法律の知識が全くない初学者の場合は時間がかかってしまうため、スクールや通信教育を利用した方がいいでしょう。学習時間の目安は、800時間と言われており、少なくとも7ヶ月程度の準備期間が必要です。
スキルなしの30代女性におすすめの転職先を探す方法
スキルなしの30代女性におすすめの転職先を探す方法は次のとおりです。
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
転職エージェント | ・選考対策のサポートを受けられる ・自分の客観的な市場価値を計れる | ・自分のペースで活動を進めづらい ・担当者によってサポートの質が異なる |
転職サイト | ・自分のペースで転職活動ができる ・求人数が多く、幅も広い | ・自力で求人を探す必要があり、時間がかかる |
スキルなしの30代女性に特におすすめなのが、転職エージェントの活用です。転職活動において、スキルはわかりやすい強みです。しかし、「スキルがない=強みがない」というわけではありません。
誰であっても何かしらの強みを持っているものですが、自分一人でその強みを見つけられる人はなかなかいません。転職エージェントでは、強みの深掘りから転職活動をサポートしてくれるので、より効率的に自身に最適な転職先を見つけられるでしょう。
転職エージェント
転職エージェントは、在籍するキャリアアドバイザーからのアドバイスを受けつつ、転職活動ができるサービスです。希望条件を伝えると、その条件に合致した企業を紹介してくれます。また面談によって適性を判断し、より最適な業界・職種をアドバイスしてくれることもあります。
履歴書・職務経歴書の作成・提出から面接のスケジューリング、労働条件の交渉まで対応してくれるので、一人での転職活動が不安な女性や現職が忙しく転職に割く時間があまり取れない女性におすすめです。
また、転職エージェントでは非公開求人も多く保有しているため、好条件での転職を成功させたい女性も利用したいサービスです。
リクルートエージェント
「リクルートエージェント」は、人材業界国内最大手のリクルートが運営する転職エージェントです。公開求人47万件以上、非公開求人は39万件以上と合わせて86万件以上の求人を保有。営業を中心に、IT・通信エンジニアや事務系など幅広い業界・職種への転職実績を誇ります。
転職決着者の年齢は、26~35歳までが最多を占めており、30代の転職に強いと言えます。リクルートエージェントを利用した転職者の約6割が転職により年収がアップしている実績もあるので、特に年収を上げたい人におすすめの転職エージェントです。
doda
株式会社パーソルキャリアが運営する「doda」は、2018年に前身の「DODA」からリブランディングしており、転職活動前後のさまざまな不安や迷いに寄り添えるサービスにリニューアル。
転職するかどうかを迷っている際に気軽に相談できる「チャットサービス」や、入社後の不安や相談に応える「キャリアライフサポート」など、転職活動期間以外のサポートも充実しています。そのため、初めての転職で不安を感じている人や、転職後も悩みを相談したい人におすすめです。
転職サイト
転職サイトには幅広い業界・職種の求人が掲載されているため、未経験の業界・職種への転職を考えている女性におすすめです。自身で求人を探し、応募する必要があり、マイペースに転職活動ができるため、転職先をじっくり吟味したい女性にもおすすめの方法です。また、検索条件も細かく設定できるため、希望する条件に合致する企業を見つけやすいでしょう。
一方で、自分一人で企業選びから書類の準備、面接対策などを行わなければいけないため、自走できる人でないと途中で断念する可能性が高くなります。そのため、一人での転職活動が不安という人や、早めに転職先を決めてしまいたいという人は、転職エージェントの活用がおすすめです。
Woman Career(doda)
「Woman Career(doda)」は、株式会社パーソルが運営する女性に特化した転職サイトです。業界最大級の求人数と質を誇り、ワークライフバランスを重視したい女性から、キャリアアップを目指してバリバリ働きたい女性まで、さまざまなニーズに対応する求人が見つかります。
「育児支援制度あり」や「年間休日120日以上」など、女性が気になる条件での検索ができる点もおすすめのポイントです。また、適職に迷っている場合に役立つ「転職タイプ診断」や「女性のための転職Q&A」、女性の事情を考慮した転職コラムなどのコンテンツも充実。転職に不安を抱える女性の見方になってくれます。
リクナビNEXT
「リクナビNEXT」はリクルートが運営する転職サイトです。国内最大級の求人数とAI技術を駆使した仕組みで最適な求人をレコメンドしてくれる機能や企業側からのオファーを受けられる機能があり、想像していなかった働き方と出会えるとして好評を博しています。
アプリもリリースしており、ダウンロードすれば簡単に新着情報を手に入れられます。求人を探す手間が省けるので、自分のペースで転職活動を行いたいけど、あまり時間が取れない人におすすめです。
LIBZ
「LIBZ」は、株式会社リブが運営する「リクエスト型」の転職サイトです。リクエスト型とは、業務内容や給与、勤務先など働き方に関する希望条件をリクエストし、このリクエストに応える形で企業側が立候補する仕組みです。通常の転職サイトのように、企業側が決めた条件の求人に応募するわけでもなく、企業側からスカウトやオファーが来るわけでもない、まったく新しい仕組みの転職サイトです。
自身の希望をリクエストでき、それに対応できる企業が立候補してくれるため、転職に望む希望条件をより叶えやすくなるでしょう。そのため、譲れない条件が多い女性におすすめの転職サイドです。
いずれの方法を採るにしても、実際に就業している女性の口コミや評判から気になる企業の実態を知ることが大切です。
「SHEHUB」では、企業ごとに実際に就業経験のある先輩女性社員の口コミ・評判を掲載しています。転職先を選ぶ際の目安になるので、転職の際にはぜひご利用ください。
まとめ:30代女性、スキルなしでも転職を諦める必要は無い
30代女性でスキルがない場合の転職は困難を極めることが予想されます。しかし、働き方の選択肢を増やしたり、転職に役立つ資格を取得したりすることで、可能性を引き上げることはできます。早々に諦めてしまうのも一つの手ですが、定年までの年数を考えたら、今が頑張り時とも言えます。
残りの職業人生を納得できるものにするためには、転職先に選ぶ企業がどのような雰囲気なのか、女性の働きやすさや福利厚生などの制度面は整っているのかなど、チェックしておきたいところです。制度面は求人や企業HPでも把握できますが、制度が形骸化していないかや、雰囲気、働きやすさなどは実際に働いている人でないとわかりません。
そのため、気になる企業を見つけたら、まず女性社員の口コミ・評判を掲載している「SHEHUB」で検索してみてましょう。