「転職は若い方が有利」な転職市場で、20代は引く手あまたです。しかし、20代であっても20~24歳までの前半か、25~29歳までの後半かでその特性が異なります。特に女性の場合は20代後半になるとライフイベントを迎える人が多くなるので、そのことを踏まえたうえで転職に挑まないと失敗してしまいます。
そこで今回は20代女性の転職事情を紹介します。年齢別の転職時に抑えておきたいポイントにも触れているので、転職しようと考えている20代女性の方はぜひ参考にしてください。
- 20代前半はポテンシャル採用、20代後半は即戦力採用と採用方法が変化するため、前半か後半かによって戦略を変える必要がある
- 特に20代後半の女性は、ライフステージの変化によってキャリアに大きな影響が出る点を、どのようにカバーするかが課題となる
- 実際に働いている女性の口コミや評判を参考にすると転職を成功させやすい
女性の企業口コミ投稿サイト「SHEHUB」 SHEHUBは、女性社員の口コミのみを掲載した投稿サイトです。 一つひとつの口コミを丁寧に審査し、働く女性に価値ある情報を厳選してお届けします。 「求人情報や企業ホームページだけではリアルな職場環境がわからなくて不安」という方は、職場環境や働いている人の満足度、復帰後の仕事の状況など、女性社員の本音を探し、就職活動・転職活動に役立てましょう。 |
20代の女性が転職時に考えるべき4項目
20代の女性が転職時に考える際には、下記の4項目を考慮する必要があります。
すべての人に当てはまるわけではありませんが、20代前半の女性の場合、働き始めて数年とキャリアが浅く、仕事に慣れるのに精一杯な時期でしょう。一方で20代後半になると社会人としての基礎スキルが固まり、場数をこなしてきていることから管理職やマネジメント職への昇進を打診されるケースも多くなります。
こうした現状において転職を考える場合は、理想の生き方を明確にする必要があります。特に女性はライフステージの変化による影響をうけやすいため、キャリア形成とあわせてライフプランやワークライフバランスを今後どのようにしたいのかを複合的に考えなければいけません。
現状だけみて転職活動を行ってしまうと、ライフステージの変化に直面した際に「あのときこうしておけば良かった」と後悔しかねません。そのため、転職活動を開始する前に上記の項目を深掘りし、優先順位を付けておくようにしましょう。
理想のキャリア
20代は結婚を経て専業主婦にでもならない限り、定年を迎えるまで、または働けなくなるまで何かしらの仕事をすることになります。男性の家事・育児参加が浸透してきた昨今であっても、まだまだ女性のキャリアはライフステージの変化に影響を受けやすいのが現状です。そのため、ライフプランも含めた理想のキャリアプランを練る必要があります。
しかし、キャリアプランを考える際に、「今より年収を上げたい」「今よりも優良会社に転職したい」など、漠然とした理想を掲げてしまうと転職は失敗しやすくなります。
ライフプランも考慮したうえで、「28歳までバリバリ働いて、結婚・妊娠・出産を経て31歳から、またフルタイムでバリバリ働く」や「最年少でマネジメント職に就くために、20代ではマネジメントスキルに関する資格の取得に勤しむ」など、より具体的なキャリアプランを練るようにしましょう。
希望の年収
20代前半の場合は、職務経歴が浅いことからポテンシャル採用が多く、20代後半になると職務経歴やスキルを考慮した即戦力採用が多くなります。簡単にいえば、「20代前半は見習い」で「20代後半は独り立ちして後輩を指導する立場」としての採用で、求められる能力・スキルが異なるため、年収にも差がでてきます。
業種や業界によっても年収は大きく異なりますが、年代別の女性の平均年収は以下のようになっています。
年齢層 | 平均年収 |
---|---|
19歳以下 | 115.9万円 |
20~24歳 | 256.5万円 |
25~29歳 | 360.7万円 |
30~34歳 | 353.1万円 |
35~39歳 | 347.5万円 |
40~44歳 | 355.4万円 |
45~50歳 | 359.9万円 |
「民間給与実態統計調査結果」とは、民間事業所の給与実態を階級別、事業所規模別、性別・年齢別など区分別に明らかにしたものです。
上記の表によると、20代前半である20~24歳の平均年収は252.6万円です。これに対して20代後半に該当する25~29歳の平均年収は349.0万円と約100万円の差が出ています。この差が出る要因としては、仕事に対する経験値や任せられる仕事の内容の差が大きいことが推測できます。
21~24歳の女性の平均年収
先の調査によると21~24歳の女性の平均年収は256.5万円です。20代前半の多くの女性は新卒または第二新卒に該当し、職種に対して経験が浅く、まだまだ即戦力として活躍が期待できないのが現状です。
会社側はイチから仕事を教えるつもりで求人を出しており、採用基準も現時点の能力よりも仕事を覚えるための「素直さ」や「向上心」といったポテンシャルを重視しています。
いわば下積み期間と言えるため、20代前半は20代後半に比べて年収が低くなる傾向にあります。
25~29歳の女性の平均年収
同じく国税庁の調査によると、25~29歳の女性の平均年収は360.7万円で、20代前半と比べて100万円ほど年収が高くなっています。これは20代前半の下積みを終え、ある程度の専門的知識・スキルが備わっているとして即戦力での活躍を期待されている結果と言えます。
また、20代後半では部下の教育やプロジェクトリーダーを担うなど責任のある仕事・立場を任されることもあり、その責任分が給与に上乗せされていると考えられるでしょう。
ライフステージの変化
20代の女性で特に結婚願望がある人の場合は、今後に起こりうる結婚や妊娠・出産、育児などのライフステージの変化も転職時には考えておく必要があります。「男は仕事、女は家庭」という時代とは異なり、現代では男性の家事・育児参加率も高くなってきています。それでもやはり妊娠・出産はもちろん、その後の育児も女性が主となって動かざるをえない場面が増えます。
こうしたライフイベントを考慮せずに転職活動を進めてしまうと、子どもの進学などのタイミングで再度、転職活動を行う必要性が出てきたり、その際の選択肢が狭まってしまったりする可能性も否めません。
そのため、理想のキャリアプランと同様に「出産してもキャリアを諦めたくないので、20代のうちに育休取得率100%の会社に転職する」など、自身のライフプランに合致する会社の条件や取得しておきたい資格、積むべきキャリアなどを洗い出しておく必要があります。
社会との関わり方
ライフステージの変化と共に考えておきたいのが、社会との関わり方です。特に20代でバリバリ働いてきたキャリア志向の方が30代で妊娠・出産、育児などのライフステージの変化を迎えた場合、一時期とはいえ社会との繋がりが希薄になる時期を経験することで理想の生き方とのギャップを感じやすくなります。
たとえばパートナーが転勤の多い職種の場合、看護師や美容師、保育士などの資格があればどこに転勤したとしても仕事を見つけられるでしょう。しかし、そうした資格を有していない場合、居住地から職場への距離や復職後のサポート体制が整っていないなどの理由で、理想のキャリアを築くのは難しくなる可能性があります。その場合、仕方なく近場の職場を探したり、またはパート勤務に変更したりするなど、やりたいことを我慢しなければいけなくなります。
この場合、「こんなはずじゃなかった」という思いに駆られやすくなるので、転職活動を行う際はライフステージの変化が起きた場合の社会との関わり方まで含めて転職先を探すようにしましょう。
20代前半の女性はポテンシャル採用が中心
ポテンシャル採用とは、現時点での能力よりも中長期的に成長し、活躍できる見込みがある人材を採用することです。20代前半は職歴が浅く、即戦力として活躍するのに十分な知識・スキルが備わっていないケースが多いです。
そのため「転職は不向きな時期」と言われることもありますが、ポテンシャル重視の採用が行われるため、20代前半でも十分に転職のチャンスがあります。そのうえで、20代前半で転職する場合には次のようなメリットが見込めます。
まだ特定の会社や業界に染まっておらず、柔軟性が高く、会社側も育成を前提として採用するため、未経験の業種にチャレンジしやすいのが20代前半の転職の特徴です。この時期にさまざまな業界・職種を経験しておくことで、理想的なキャリアを見つけるきっかけにもなるでしょう。
スキル無しでも転職しやすい
20代前半の女性が転職活動に挑む場合、現時点で保有しているスキルや実績よりも人柄や将来性といったポテンシャルが重視される傾向にあります。会社側もイチから職務内容や必要なスキルの習得機会を設けるつもりでいるため、スキル無しでも転職しやすいのが20代前半で転職するメリットです。
ただし、20代前半といえども基本的な社会人マナーはおさえておく必要があります。「入社後の伸び代」を期待して採用されるため、挨拶や返事などの最低限のマナーが備わっていないと、いくらポテンシャルがあったとしても不採用となる可能性が高くなります。
新しい業界や職種にチャレンジしやすい
繰り返しになりますが、20代前半では「入社後の伸び代」を基準にポテンシャル採用が行われるため、熱意や意欲を評価されて未経験であっても採用が決まるケースも多々あります。そのため、未経験の業界や職種においても採用されやすいのが、20代前半という時期です。
これが30代になると、経験が長い分同じ業界・業種においては即戦力として採用されやすくなりますが、異業種に関しても即戦力としての知識・スキルを求められることから未経験の業界・業種への転職は難しくなります。そのため、少しでも未経験の業界・業種への興味がある場合は、20代前半でチャレンジしてみることがおすすめです。
理想のキャリアを見つけるための機会
20代前半はポテンシャル採用が中心になるため、異業種・業界への転職も成功させやすい傾向にあり、さまざまな業種・業界、または会社での就業を経験することで、理想のキャリアを見つけ出しやすい時期とも言えるでしょう。
たとえば同じ業界・業種であっても、給与が高く、残業時間が短い会社もあれば、新人のうちから成長を見込んで責任のある仕事を任せてくれる会社もあるでしょう。また、業界全体の風習として育休が取りにくいケースもあります。そうした場合でも未経験業種や業界にチャレンジしやすい20代前半に、さまざまな業種・業界を経験しておくことで内情が見えれば、来るライフステージの変化に備えて転職するなど、理想のキャリアプランを見つけやすいというメリットがあります。
年収よりもスキルアップのチャンスとして活かす
年収が高いにこしたことはありませんが、20代前半はポテンシャル採用の傾向が強いことから、どの業界・業種も似たり寄ったりな年収を提示していることが多くなります。そのため、20代前半の転職は、大幅な年収アップを期待するのではなく、能力やスキルで判断されやすい30代に向けたスキルアップのチャンスとして活用するのが正解です。
特に将来的に就きたいポジションややりたい仕事があるなど、理想とする姿がある場合は、転職をその理想を実現するために必要なスキルと経験を習得するため機会と位置づけ、上手に活用しましょう。そうすることで30代以降の理想を実現させやすくなります。
20代後半の女性は即戦力採用が中心
20代前半のポテンシャル採用に対して、20代後半からは即戦力採用がメインになってきます。即戦力採用とはその名のとおり、入社後に即戦力として活躍してくれる人材を採用することです。
入社後に即戦力として活躍するのに必要な経験・スキル、実務経験を持ち合わせているかどうかを重視されます。即戦力採用が行われる20代後半に転職するメリットは次のとおりです。
現職での評価が、他社でも同じとは限りません。同じ能力・スキルでも会社を変えるだけで、評価が上がることがあります。転職はこうした自身の市場価値を知るのに最適な場です。
また、同業種であっても会社が違えば方針も違うため、任せられる仕事の幅が広がりキャリアアップを叶えるチャンスももらえる可能性もあるでしょう。
キャリアアップを叶えるチャンス
20代後半は、20代前半と比べて経験値が高く、一定の能力やスキルが備わっていると考えられます。そのため、即戦力としてこれまでの経歴が評価されれば、現職よりも収入の高い仕事やポジションを得ることも可能です。
また、同じ業界・業種であっても会社が違えば、やり方や習得できる知識・スキルも異なります。一つの会社に留まっていた場合には得られなかった情報や知見に触れることで仕事人としてのレベルを上げることができるでしょう。
現在の市場価値を知れる
労働人口が減少するなか、即戦力人材は会社からすればとても価値の高い人材です。特に会社がもとめる能力・スキル、経験・実績がある人は市場価値が高く、転職市場でも引く手あまたです。20代後半の段階で転職活動を行い、自身の市場価値を把握できれば、今後のキャリアをどう築いていくのかの戦略も立てやすくなります。
たとえば現時点ではどの会社にも見向きもされなかった場合でも、転職活動を通して自身に足りないものが見えてくるでしょう。今後、実現したいキャリアプランがある場合は、現在持つ能力・スキル、経験と実際に求められているそれらのギャップを埋めていくことで、将来的にキャリアプランを実現させやすくなります。
働き方や生き方を見直す機会でもある
20代後半の転職では、これまでの社会人経験を踏まえたうえで働き方や生き方を見直す良い機会でもあります。たとえば20代前半にバリバリ働いていた人が、その過程で違和感を覚え、「自身が理想とするワークライフバランスではない」と気づくこともあるでしょう。このように自身の経歴を振り返ってみた結果、キャリアアップを望む人がいる一方で、キャリアダウンを希望する人もいるはずです。
特に20代後半の女性は結婚や妊娠・出産などのライフステージの変化が起きやすい時期でもあるので、この時期の転職は、働き方・生き方を見直し、理想のライフプランにシフトする絶好のチャンスとも捉えられます。
【年齢別】20代女性が転職を成功させるポイント
それでは次に20代の年齢別における、転職を成功させるポイントを見ていきましょう。20代前半はポテンシャル採用で異業種・異職種への転職を成功させやすい時期ですが、経歴の短さをどうカバーするかによって成否が分かれます。
20代後半になると、それなりの経験・実績を積み、即戦力として期待されることが多くなりますが、一方で女性特有のライフイベントに対する考え方は会社によって異なるため、その見極めが重要です。
女性の年齢 | 転職のポイント |
---|---|
20歳 | フレッシュな印象を持たれるため、ポテンシャル採用されやすい時期。特に体力が必要な現場や、柔軟性が求められる現場への転職がおすすめ。ただし、あまりに短期間で前職を辞めてしまうと、それ相応の理由がないと転職成功は難しい |
21歳 | 第二新卒の求人に応募しやすい時期。3年に満たない場合は、前職の退職理由の伝え方に注意が必要。目先の収入に囚われてしまうと、労働環境の悪い会社に転職してしまう可能性が高くなるので見極めが重要 |
22歳 | 大卒の新卒者よりも社会人経験があるので、職歴や前職での経験を踏まえた自己PRや志望動機が鍵になる。ただし、職歴はまだ短いので、転職活動が長引くことを考慮して、転職先が決まったら現職を辞めるのが吉 |
23歳 | これまでの職場に抱いた不安や不満を明確にし、転職先に求める条件を明確にする。高卒の場合、よほど努力して資格を取得していたり、経験を積んでいたりしないと大企業への転職は難しいので中小企業も視野に入れる |
24歳 | 高卒の場合は社会人経験が5年以上あるため、仕事への役割や責任を理解していること、ビジネスマナーを備えていることをアピールすれば、即戦力人材として見てもらえる |
25歳 | 結婚、妊娠・出産、育児などのライフイベントを想定して転職先を選ぶのがおすすめ。育休や時短勤務、リモートワークなど子育てとの両立がしやすい環境が整っている会社を選ぶようにする |
26歳 | 20代後半に突入し、これまでの経験や実績、能力・スキルを重視されるようになる時期。アピールする際は、数値化すると伝わりやすい。異職種への転職の際にはポテンシャル採用してくれる会社を選ぶのがおすすめ |
27歳 | キャリアアップを考えての転職の場合、女性が活躍できる社風かどうかが会社選びのポイントになる。また、妊娠・出産の予定がある場合は、ワーキングマザーに対するサポート制度が充実しているかもポイント |
28歳 | ライフプランも考慮しつつ、働くうえで何を重視したいのかを転職活動の軸にする時期。経験も長く、ある程度の実績や能力・スキルがあり選択肢が多い一方で、やり直しがきかない可能性が高いので転職は慎重に行う |
29歳 | 即戦力としてはもちろん、上職としてマネジメント力やチーム運営力などが求められる。特定分野の経験・知識があると転職を成功させやすい。 |
晩婚化が進んでいますが、それでも多くの女性が適齢期と言われる25歳前後を境に「結婚」を意識しはじめるでしょう。そのため、25歳以降からの転職においては、自身の能力・スキルを活かせることや働きがい、やりがいなどと合わせて女性の働きやすさ、子育てとの両立しやすさも転職先を選ぶ際のポイントになります。
20歳の女性が転職を成功させるポイント
- 転職理由を工夫する
- 体力・柔軟性が必要い職種を選ぶ
- 素直さをアピールする
20歳での転職の場合、世間的には少し早いと思われがちです。事実、高卒の場合は社会人経歴が長くても2年と短いため、転職理由を工夫して伝えないと「忍耐力がない」「またすぐに離職する」と思われ、採用を見送られます。
また、20歳は若く体力があり、柔軟性もある年齢なので、いわゆる体育会系の会社への転職がおすすめです。特にIT業界では未経験でも積極的に採用する傾向があるため、20歳でもチャンスをつかみやすいでしょう。
21歳の女性が転職を成功させるポイント
- 転職理由を工夫する
- 労働環境に注目する
- 目先の収入に囚われない
21歳でも世間的には転職するのに少し早いタイミングと見られるため、転職理由の工夫が必要です。20歳と同じく未経験職種にも応募しやすい年齢ですが、若いことを理由にブラック労働を強いられるケースもあります。
そのため、転職先の労働環境の見極めが重要です。特に長く勤める気がある場合は、目先の収入に囚われずに労働条件や人間関係の良さに着目すべきでしょう。
22歳の女性が転職を成功させるポイント
- これまでの経歴を踏まえた自己PR・志望動機を考える
- 転職先が決まったら現職を辞める
- 大卒新卒者との差別化を図る
大卒の新卒者が社会人1年目なのに対して、高卒の場合は社会人5年目、短大卒の場合は3年目を迎えます。高卒の場合も短大卒の場合も社会人経験があることで、大卒新卒者よりは仕事ができるとみなされ転職活動も優位に進めやすいでしょう。
ただし、前職での経験で学んだことをアピールできなければ、仕事に対する姿勢を疑われ、転職活動も失敗に終わります。そのため、これまでの経験を踏まえた自己PRや志望動機が転職成功の鍵を握ります。
また、大卒新卒よりは職歴が長いとはいえ、社会人全体で見れば職歴はまだ浅いので、転職活動が長引くことを考慮し、転職先が決まったら現職を辞めることをおすすめします。
23歳の女性が転職を成功させるポイント
- 転職先に求める条件を明確にする
- 中小企業も視野に入れる
- 自己分析・職業分析を徹底する
高卒の場合は社会人6年目、短大卒の場合は社会人4年目、大卒の場合は社会人2年目の年です。特に高卒、短大卒の場合、これまでの職場に抱いた不安や不満を深掘っていけば、自分のやりたい仕事の方向性が見えてきます。その方向性に沿って、転職先に求める条件を明確にすることでスムーズな転職活動を実現しやすくなります。
ただし、これまでの期間でよほど努力して資格を取得していたり、経験を積んでいたりしないと大企業への転職は難しいでしょう。そのため、会社規模にこだわらず、先に明確にした条件を優先して転職先を決めるのがおすすめです。
24歳の女性が転職を成功させるポイント
- 仕事への役割・責任を理解していることをアピールする
- ビジネスマナーを備えていることをアピールする
- 大卒の場合は早期退職の懸念点を解消する
高卒や短大卒の場合は4~5年以上の社会人経験があるため、仕事への役割や責任を理解していること、ビジネスマナーを備えていることをアピールすれば、使い勝手の良い人材として転職を成功させやすくなります。
一方、大卒の場合は、社会人経験が2年と短いため、会社としては早期離職が心配です。そのため、前職の退職理由や経験が浅い内に転職にいたった理由をポジティブに伝え、懸念点を解消できるよう努めましょう。
25歳の女性が転職を成功させるポイント
- ライフイベントを想定して転職先を選ぶ
- 先のキャリアを想像して、重視するものを決める
- これまで経験・実績と合わせて、20代ならではの伸び代をアピールする
20代半ばは、結婚や妊娠・出産を意識しだす女性が増える年頃でもあるため、結婚、妊娠・出産、育児などのライフイベントを想定して転職先を選ぶのがおすすめです。育休や時短勤務、リモートワークなど子育てとの両立がしやすい環境が整っている会社を選ぶようにすると、その先のキャリアも築きやすいでしょう。
また、25歳はこれまでの経験・実績と合わせて20代ならではの伸び代を期待される年齢です。会社としては採用ニーズが高い年齢でもあるので、これまで培ってきた強みと合わせて柔軟性もアピールすると採用されやすくなるでしょう。
26歳の女性が転職を成功させるポイント
- 即戦力としての魅力をアピール
- 異業種への転職はポテンシャル重視の会社を選ぶ
- ライフプランも考慮して働き方を考える
26歳は20代前半のポテンシャル採用から、これまでの経験や実績、能力・スキルを重視される即戦力採用が多くなる年齢です。しかし、目立った実績がないという人も多いでしょう。そのため、同業種であても転職によって年収が下がる可能性がある点には注意が必要です。
20代後半とはいえ、異業種への転職においてはポテンシャル採用が期待できるので、ライフプランも考慮して働き方を変えたい場合は異業種へのチャレンジも検討してみましょう。
27歳の女性が転職を成功させるポイント
- 女性が活躍できる社風かどうかで会社を選ぶ
- ワーキングマザーに対するサポートが充実しているかもチェックする
- ライフプラン・キャリアプランの優先順位を決める
特に結婚している女性や子どもがいる女性がキャリアアップを考えて転職する場合は、女性が活躍できる社風かどうかを見極める必要があります。
また、産休・育休をはじめ、時短勤務、リモートワークなどワーキングマザーに対するサポート制度が充実しているかどうかも会社選びのポイントと言えます。さらにライフプランとキャリアプランを複合的に考えて、何を優先したいのかを決めておくことも重要です。
28歳の女性が転職を成功させるポイント
- ライフプランを考慮しつつ、キャリアプランを形成する
- 自分の市場価値を正確に把握する
- やり直しがきかない可能性が高いので、転職は慎重に行う
28歳は社会人経験も長く、ある程度の実績や能力・スキルがあることから転職先の選択肢が広がる年齢です。しかし、選択肢が多い一方で、30代を目前にやり直しがきかない可能性が高い年齢でもあるので転職は慎重に行う必要があります。
また、結婚、妊娠・出産などのライフプランも考慮しつつ、パートナーと相談のうえで「何を重視したいのか」を軸に転職活動を行うようにしましょう。
29歳の女性が転職を成功させるポイント
- 即戦力としての能力・スキルが求められる
- 上職としてマネジメント力・チーム運営力などが求められる
- ライフプランも考慮したうえで転職条件を決める
29歳は、中堅・ベテランと呼ばれる層に足を踏み入れる時期です。即戦力を求められるのはもちろん、上職としてマネジメント力やチーム運営力などが必要になる年齢でもあるため、特定分野の経験・知識に加えてマネジメント経験があると転職を成功させやすいでしょう。
ワーキングマザーの場合は、プライベートとキャリアの両立に悩み、転職を決意するケースもあります。どちらもバランス良く両立できればよいのですが、なかなかそうもいかないケースの方が多いので、まずはプライベートかキャリアのどちらを重視したいのかを決め、そのうえで優先順位を付けていくことで納得のいく転職を実現できるでしょう。
20代前半の女性におすすめの転職先(職種)
20代前半の場合はポテンシャル採用による転職を狙えるため、スキル無しでも就ける下記のような職種への転職がおすすめです。
上記の職業はスキルが無くても採用されますが、勤めていくうちに専門性が身につく職業でもあります。しっかりと業務に向き合うことで一生もののスキルが身につくため、次にまた転職しようとした際に役立ってくれるでしょう。
営業職:コミュニケーション能力が高い女性におすすめ
営業職と一口で言っても、取り扱う商品や営業をかける相手によって保険営業や自動車営業、個人営業、法人営業などに細分化されます。それぞれ特徴が異なるため、向いている人も一概には言えませんが、共通して言えるのは「コミュニケーション能力が高い」人が向いている仕事だということです。
また、相手の立場なって課題や問題、抱えている不安を解決する手段を考えられる人や、人の役に立ちたい人にもおすすめの仕事です。印象が成約を左右することもあるので、20代前半のフレッシュさは営業職にとって武器になりやすいことからも特に20代前半の女性に向いていると言えるでしょう。
ただし、人と話すのが苦手な人やノルマが苦手な人、断られるのが苦手な人の場合は、20代前半の女性であっても営業職は向かないと言えます。
【営業職として働く女性の口コミ・評判】
20代後半 / 正社員 / 法人営業 / 役職なし
自分のペースで業務にあたれるため、時間の調整もしやすいです。また、同僚とも相談したり情報共有をしたりし、働きやすい環境です。…続きを読む
20代前半 / 正社員 / 個人営業 / 役職なし
お休みのとりやすさは、営業職であったので、やるべきことをやっていれば何も言われないし、むしろ、毎月必ず有給を消化しないといけなかったりした。…続きを読む
20代後半 / 契約社員 / 法人営業 / 役職なし
リモートワークも取り入れられており、働きやすい環境ですし、みなさんの人柄もよいので、何かあれば相談次第で柔軟に対応してもらえます。…続きを読む
インサイドセールス:前向きでチャレンジ精神のある女性におすすめ
インサイドセールスとは、購入確度の高そうな見込み顧客に対してメールや電話、Web会議ツールなどを使い、非対面で営業活動を行う仕事です。社内にいながら営業を行うことから「内勤型営業」とも呼ばれます。普段から非対面でのコミュニケーションツールの活用に長けている20代前半の女性にとって、取り組みやすい仕事でもあります。
一方でインサイドセールスでは顧客のニーズを引き出し、より良い提案を行う必要があるため、コミュニケーションを取るのが苦手な人や自ら相手のためになりそうなことを考えて動くことが苦手な人には向きません。
【インサイドセールスとして働く女性の口コミ・評判】
20代後半 / 正社員 / カウンターセールス・内勤営業 / 係長
通常日は残業が少なく、定時で帰ることが基本でした。年末年始などの繁忙期に関しては、パッケージの手伝い…続きを読む
20代後半 / 正社員 / カウンターセールス・内勤営業 / 役職なし
柔軟な勤務時間が魅力です。 朝は混雑を避けてゆっくり出社でき、仕事とプライベートのバランスを保ちやすいです。 また、繁忙期以外は早めに退社することも可能で、自分の時間を大切にできます。…続きを読む
20代前半 / 正社員 / カウンターセールス・内勤営業 / 役職なし
産休育休ですが、身の回りでも産休、育休は男性も女性も取得していました。また、時短勤務もちゃんと相談すれば希望の時間にしてくれるので働きやすいと思う。…続きを読む
カスタマーサクセス:献身的な対応が強みの女性におすすめ
カスタマーサクセスとは、顧客が製品やサービスを最大限に活用することで、収益増大などの目標を達成できるようサポートする仕事です。具体的にはサービス導入支援や使い方のサポートなどを行います。
顧客と一口で言ってもさまざまな業種・業界に属しており、各顧客によって設定している目標や求めているサポートが異なります。そのため、顧客の求めていることを引き出すコミュニケーション能力と、それらに応える柔軟性が求められます。また、製品知識や各業界・業種に対する知識がなければ、最適な提案はできないため、常に自身の知識を深めるための向上心も必要です。
【カスタマーサクセスとして働く女性の口コミ・評判】
20代前半 / 正社員 / コールセンター運営・管理 / 役職なし
20代前半 / 契約社員 / カスタマーサポート / 役職なし
在籍中、実際に取得した人はいませんでしたが、必要に応じて利用できる環境が整っており、制度としては確立…続きを読む
20代前半 / 正社員 / カスタマーサポート / 役職なし
そもそも女性が多いため、働きやすい環境だと思います。フレックス制度があるため、割と早帰りをしてる方が…続きを読む
事務職:コツコツタイプの女性におすすめ
事務職とは、書類の作成や処理、ファイリング、整理などをはじめ、電話応対・来客応対やデータ入力など、事務作業全般を担う、縁の下の力持ち的な仕事です。
一般事務や経理事務、営業事務、人事事務など、さまざまな種類があります。定型業務が多いので、コツコツと作業に取り組める人やサポート業務が好きな人、突発的な依頼に対しても臨機応変に対応できる人などが向いています。
正確性が求められる反面、評価がしづらい仕事なので大雑把な人や明確な評価がほしい人、主に社内の人しか関わらないため、さまざまな人と知り合い人脈を広げたい人などには向きません。
【事務職として働く女性の口コミ・評判】
20代後半 / 正社員 / 一般事務 / 役職なし
一般事務としての給与は普通くらいだと思います。評価はしっかりしてくださっています。賞与は年3回あり、…続きを読む
20代後半 / 正社員 / 一般事務 / 役職なし
事務職は女性のみだったが、社内が円滑に回るのは事務職のおかげ、むしろ助けてくれる存在と言った考えが割…続きを読む
20代後半 / 正社員 / 一般事務 / 役職なし
残業はあまりありませんので、ほとんど定時で帰ることができます。また、フレックス制度もありますので働く時間をある程度自由に変えられます。…続きを読む
エンジニア:手に職を付けたいの女性におすすめ
エンジニアとは電気・機械などの工学や情報技術の知識・スキルを用い、システムやソフトウェアなどの開発・設計などを行う技術者の総称です。多くの専門分野で必要とされており、転職先の業界も豊富です。また、未経験での求人も多数出ています。
さまざまな知識が求められる職種ではありますが、20代前半の柔軟性が高い時期であれば、現場でもまれながらでも知識とスキルを身に着けられるでしょう。手に職を付けたい女性におすすめの職業です。
どの業界でもエンジニア不足が深刻であることから食い扶持に困らない仕事ではありますが、長時間労働になりがちなので、向上心がない人やプライベートを優先したい人などにはおすすめできない仕事です。
【エンジニアとして働く女性の口コミ・評判】
20代後半 / 正社員 / 生産管理・品質管理 / 役職なし
エンジニアは、力量や実績によって正しく評価され、若い方でも実力が伴っていれば、役職がどんどん上がっていく印象でした。…続きを読む
20代後半 / 正社員 / プログラマ(その他のシステム・ソフトウェア関連職) / 役職なし
性別に関係なく、エンジニアという仕事は続けられるのが良い点です。また、コミュニケーション能力があれば尚、現場の雰囲気にも貢献できます。…続きを読む
20代後半の女性におすすめの転職先(職種)
20代後半の女性は即戦力による転職を狙えます。スキルがある人はそのスキルを活かせる職種に進むのがおすすめですが、スキル不要で転職しやすい職種もあるので、特筆すべきスキルがない人は下記のような職種への転職を検討してみましょう。
これらは、専門性がなくても社会人経験や実生活のなかでの経験が活かせる仕事です。業務内容と実体験をどれだけ結び付けられるかで、仕事の成果が変わってきます。そのため、過去にさまざまな経験を積んでいる20代後半におすすめの仕事と言えます。
マーケティング職:共感力の高い女性におすすめ
マーケティング職とは、商品やサービスを売るための仕組みを作る業務全般を担う仕事です。消費者ニーズを探る市場調査・分析、その結果に基づく商品企画・開発、宣伝広告、プロモーション活動まで、その業務は多岐に渡ります。
一般的に女性は男性に比べて共感力が高く、コミュニケーション能力に長けている人が多い傾向にあります。またリアルな生活体験のストックも多く、消費者への共感を軸にした戦略を展開しやすいことから、マーケティング職での活躍が期待できます。特に同世代や子どもを持つママをターゲットにした商品・サービスの場合は、消費者モデルとしても重宝されるでしょう。
【マーケティング職として働く女性の口コミ・評判】
20代後半 / 正社員 / マーケティング・企画系管理職 / 役職なし
部門によりかなり差がありました。製作部門は性質上過労死レベルの働き方をする人が多かったですが、営業・…続きを読む
20代後半 / 正社員 / ブランド・プロダクトマーケティング / 役職なし
繁忙期など仕事が重なるタイミングで残業が増えることはありますが、基本的に月20時間前後かつ、コアタイムなしのフルフレックスなので、すごく働きやすいです。…続きを読む
20代後半 / 正社員 / ブランド・プロダクトマーケティング / 役職なし
とにかく福利厚生はピカイチだと思います。会議の予定次第では好きなタイミングで中抜けや再開が可能なため、子育てや介護はもちろん、自分の習い事や通院などのプライベートの予定と両立することも自由自在にできます。…続きを読む
コンサルタント職:問題解決力の高い女性におすすめ
コンサルタント職とは、顧客の相談に乗って、課題の解決や目標の達成をサポートする仕事です。個人や会社を相手にするため、各業界や分野についての専門的で幅広い知識が求められます。そのため、好奇心旺盛な人や、向上心が高い人、ロジカルシンキングができる人などが向いています。
反対に顧客ファーストで考えられない人や、チーム作業が苦手な人、情報収集が苦手な人には少々辛い仕事に感じるでしょう。
【コンサルタント職として働く女性の口コミ・評判】
– / 正社員 / ITコンサルタント / 主任
コンサルなのでロジカルかどうかを見られます。 一貫性持って返答すれば大丈夫です。 面接時30歳超えてて、業界的にもほぼ未経験でしたが回答がロジカルだったので採用されました。…続きを読む
20代後半 / 正社員 / コンサルタント(建築・土木関連) / 役職なし
優秀であれば昇進のスピードもあがり、プロジェクトのマネジメント側に回ることもできるので、20代~30代の若手でもチャンスは増えると思います。…続きを読む
– / 正社員 / ITコンサルタント / 主任
外資なので標準年収よりは高いと思います。 新入社員でも500万円は2~3年でもらえると思います。 バリバリの外資コンサルよりは低いですが、ライフワークバランスがその分いいです。…続きを読む
事務系総合職:キャリア志向の女性におすすめ
事務系総合職とは、人事、総務、経理、法務などの管理系部門、営業部門、企画部門などを指し、多岐に渡る業務を担います。社内でも中核の業務を担い、将来は管理職や幹部候補として期待を寄せられるポジションです。
業務量が多く、また対応する幅も広いため、家事・育児などで段取りをつけ、計画通りにこなす能力が高い女性に向いています。また、将来的に一定のポジションを期待されていることから、向上心の強いキャリア志向の女性にもおすすめです。
一方で、計画性に乏しい人や、キャリアよりも安定を求めている人、プライベートを優先させたい人には向かない仕事です。
【事務系総合職として働く女性の口コミ・評判】
20代後半 / 契約社員 / グラフィックデザイナー / 役職なし
総合職は、比較的若い年齢から役職についている方が多いと思います。 アパレルはトレンドの移り変わりがとても早いので、若い方の意見や感覚は重視されます。 総合職は昇進試験がありますし、若年層にもチャンスがある職場です。…続きを読む
20代前半 / 正社員 / 店長・店長候補 / 役職なし
実力主義なので、総合職で評価をされれば、ボーナス・月給ともにそれなりに高い給料を期待することができま…続きを読む
20代前半 / 正社員 / その他の事務関連職 / 役職なし
女性も総合職を選ぶと男性と同じように営業を回ったり転勤することもあるので、やる気のある女性なら評価されていくらでも昇進することができます。…続きを読む
人事・採用担当:素質を見抜く力が高い女性におすすめ
人事・採用担当とは、会社が求めている人材の採用や評価を担当する仕事です。現在から将来にかけて、会社に必要な人材像を考え、基準を設け、その基準に沿って採用を進めます。
新卒採用など、年間でほぼスケジュールが決まっている仕事もあれば、中途採用、アルバイト・パート採用のほか、ハラスメント対応など、部門の人材ニーズに合わせて柔軟な対応を求められることも多々あります。
人事・採用担当は、求職者にとって会社の顔になるため、誰に対しても人当たりが良い女性に向いています。また、会社や部門に最適な人材を採用することが使命なので、人間観察が好きな女性や人を見抜く力が高い女性にもおすすめです。
一方でイレギュラーの連続が当たり前の仕事でもあるので、定型業務が好きな女性には向きません。さらに言いにくいことを伝えなければいけない場面も往々にしてあるため、意見をはっきり言えない女性にもおすすめできない仕事です。
20代の女性が未経験の職種・業界に転職する際のポイント
20代の女性が転職する際に未経験の職種・業界を目指す場合は、次のポイントを抑えておくようにしましょう。
未経験の職種・業界に転職する場合は、その業界・職種についての下調べも大切です。事前に詳細を調べておくことで、選考対策になるうえに自身の適性も図れます。
また、希望条件を詰め込みすぎてしまうと条件に合致する会社を見つけるのが難しくなるため、転職活動が長期化します。あまりに長引くと諦めモードになり転職の実現が遠のくため、できるだけ条件を絞り、さらに優先順位を付けておきましょう。
企業研究だけではなく業界・職種についても詳しく知る
就職・転職の際には企業研究を行うのが基本ですが、未経験の場合はチャレンジする業界・職種についても詳しく知っておく必要があります。興味を持つきっかけは「なんとなく」でも良いですが、採用試験では当然ながら通用しません。人事・採用担当者が納得のいく理由を見つける必要があるため、業界・職種の研究を通して興味を持った理由を深掘りしましょう。
また、業界・職種を研究し、特徴や特性が分かれば適性が見えてきます。その結果、適性ありと判断できれば自信を持ってその業界に進めるでしょうし、反対に適性がないと分かれば引き返すことも可能です。特に20代後半での転職は後戻りできない可能性が高いため、慎重に適性を見極める必要があります。
できるだけ条件を絞る
転職しようとする場合、現職に何かしらの不満・不安を持っており、それを解消するために行動している人がほとんどでしょう。その際、現職よりも年収や労働環境を良くしようとするのが一般的です。しかし、年収や休日、労働時間、勤務先エリアなど、すべての条件をクリアする理想の転職先はほぼないと考えておくべきです。
すべての条件を叶えようとすると、転職活動が長期化し、疲弊して転職自体を断念してしまうことになりかねません。そのため、希望条件のなかでもこれだけは譲れないというものから、譲れるものまで優先順位を付けておくことをおすすめします。そうすることで、希望に合致する会社が見つかりやすくなり、スムーズに転職活動を進められるようになります。
短期ではなく長期のプランを立てる
企業研究やエントリーシートの記入、面接対策など、転職活動はしんどいことの連続です。そのため、短期決戦で勝負を決めたいと考えている人もいるでしょう。その考え自体は間違いではありませんが、目的を見失わないようにしなければいけません。
そもそも転職は理想のキャリアプラン・ライフプランを叶える手段です。そのため、優先順位はあれど、理想の条件を叶えるための行動をしなければいけません。転職活動のしんどさから「どこでも良いから決まればいいや」と投げやりに決めれば、短期間で転職活動は終えられるかもしれませんが、転職先でも現職と同じような問題が発生し、再度転職活動をする羽目になるでしょう。
そのため、転職活動は長期目線で行う必要があります。ただし、長すぎても間延びするため、「1年間」などの区切りは決めておくことをおすすめします。
20代の女性におすすめの転職先を探す方法
20代の女性が転職先を探すのにおすすめの方法は次のとおりです。
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
転職サイト | ・自分のペースで転職活動ができる ・求人数が多く、幅も広い | ・自力で求人を探す必要があり、時間がかかる ・選考対策も自力で行う必要がある |
転職エージェント | ・選考対策のサポートを受けられる ・自分の客観的な市場価値を計れる | ・自分のペースで活動を進めづらい ・担当者によってサポートの質が異なる |
ハローワーク | ・地元会社の求人に強い ・サポートも受けつつ、自分のペースで活動できる | ・利用時間の制約がある ・自治体によってサポートの質に差がある |
自分のペースでゆっくり転職活動を行いた人や、多くの求人から自分の可能性を見出したい人は、転職サイトの利用がおすすめです。
一方で短期決戦を望む場合や、転職により待遇改善を図りたい場合は、キャリアコンサルタントが転職活動を伴走してくれる転職エージェントが最適です。地元企業に狙いを定めている場合は、地場企業の求人を多く扱うハローワークを活用しましょう。
転職サイト
転職サイトには、幅広い業界・職種の求人が掲載されているため、未経験の業界・職種への転職を考えている女性におすすめです。自身で求人を探し、応募する必要があり、マイペースに転職活動ができるため、じっくり吟味したい女性にもおすすめの方法です。検索条件も細かく設定できるため、希望する条件に合致する会社を見つけやすいでしょう。
一方で、自分一人で会社選びから書類の準備、面接対策などを行わなければいけないため、自走できる人でないと途中で断念する可能性が高くなります。一人での転職活動が不安という人は、次章で紹介する転職エージェントやハローワークの利用も検討しましょう。
転職エージェント
転職エージェントでは、在籍するキャリアアドバイザーからのアドバイスを受けつつ、転職活動ができるサービスです。希望条件を伝えると、その条件に合致した会社を紹介してくれます。また面談によって適性を判断し、より最適な業界・職種をアドバイスしてくれることもあります。
履歴書・職務経歴書の作成・提出から面接のスケジューリング、労働条件の交渉まで対応してくれるので、一人での転職活動が不安な女性や現職が忙しく転職に割く時間があまり取れない女性におすすめです。また、転職エージェントでは非公開求人も多く保有しているため、好条件での転職を成功させたい女性も利用したいサービスです。
ハローワーク
ハローワーク(公共職業安定所)とは、厚生労働省が管轄する職業紹介所です。就職・転職活動中の人を対象に職業紹介や求職相談、また休職中の人に対して雇用保険の手続きなどを案内しています。
書類作成や面接対策などのサポートが充実している一方で、公的機関であることから就職・転職に対する圧力がないため、サポートを受けつつマイペースに転職活動ができます。地元企業をメインに求人を取り扱っているため、地元企業への転職を考えている人におすすめです。
ただし、インターネット上では仮応募しかできないため、応募には一度足を運ばなければいけません。開庁時間は原則、平日の8時30分から17時15分までなので、現職が土日祝日休みの人は利用しづらいデメリットがあります。
いずれの方法を採るにしても、実際に就業している女性の口コミや評判から気になる会社の実態を知ることが大切です。「SHEHUB」では、会社ごとに実際に就業経験のある先輩女性社員の口コミ・評判を掲載しています。転職先を選ぶ際の目安になるので、転職の際にはぜひご利用ください。
まとめ:ライフイベントを見据えた転職活動を
20代女性は、ライフイベントを見据えた転職活動をすることで、転職後の後悔を減らせます。会社はもちろん、職種や業界単位でも女性の働きやすさは異なるため、企業および業界・職種研究を念入りに行いましょう。特に企業研究においてはリアルな口コミ・評判が役に立ちます。
「SHEHUB」では、女性社員のリアルな口コミ・評判を掲載しています。ライフステージの変化によりキャリアに影響を受けやすい女性は特にリアルな感想を知り、転職先を見極めることで転職の成功率を上げられるでしょう。