働く女性は年々増えており、自立して生活するライフスタイルを求める方や、結婚や出産といったライフステージの変化にも対応できる柔軟性を求める方など、幅広い働き方が求められてきています。
しかし、理想の働き方を実現できる仕事を探してはみるものの、なかなか見つからずに悩んでいたり、女性に人気の職業を知りたいという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、女性に人気のある職業を豊富に集め、業界別に詳しく紹介します。人気の理由や企業の探し方、注意すべき点も知っておくことで、本当に選んでよかったと思える職業に出会う助けになるでしょう。
<この記事で紹介する職業について>
今回の記事では、女性に人気のある職業をピックアップし、9つの業界に分けて紹介していきます。
数ある職業のうち、現在女性が就業できる職業、女性が多く就いている職業、SHEHUBに寄せられた企業口コミで満足度が高い職業など、さまざまな視点から編集部がセレクトしました。
男女の別なく評価される専門性の高い職業から、専門的な資格がなくても経験を活かして働ける職業や、結婚や出産、子育てなどライフイベントに合わせて柔軟な働き方ができる仕事など、幅広く集めて紹介しています。
- 女性に人気がある職業には、「ワークライフバランスを確保しやすい」「専門スキルや経験が身につく」「女性の視点が活かせる」「職場の協力体制が整っている」などの特徴が共通している
- 女性に人気がある職業の中にも、専門性の高いものから家庭との両立がしやすいものなどさまざまな特徴があるため、仕事内容や職場環境を正しく知ることがポイントになる
- 表面的な人気に影響されず、女性のリアルな口コミから実際に人気の理由を見極め、自分の求める条件に合った職業を探すことが大切
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事務系で女性に人気がある職業
一般企業に勤務する事務系の職業は、雇用者の中でも女性の割合の高く人気のある仕事です。
企業のバックオフィス部門で業務をサポートする職種から、広報のような企業の顔として働く職種まで、幅広い仕事があります。
事務系の仕事には、次のようなものがあります。
- 一般事務
- OA事務
- 営業事務
- 経理
- 総務
- 人事
- 広報
- 秘書
- 受付
- 研究開発
- 公務員
この中で、女性におすすめの職業について詳しく紹介します。
一般事務:ワークライフバランスが取りやすい
一般事務の仕事は、電話対応や来客対応、書類作成、データ入力などのオフィス業務全般です。
女性に人気の理由は、OAスキルを活かし、安定した環境で働ける点です。定時で帰れることが多く、出張や転勤もほとんどありません。家庭との両立を望む女性には人気の職種です。
ただし、昇進の機会や収入増が見込みにくいことから、キャリアアップを望む女性には避けられる傾向があるようです。
経理:数字を扱うのが好きな女性におすすめ
経理の仕事は、企業の売り上げや利益、経費など財務データを扱う仕事です。会計記録の整理、予算管理や財務報告書の作成、決算書を作成します。
通常は残業が少ないものの、月初・月末や決算月は業務量が増えて忙しくなります。業界を問わず需要のある仕事で、ブランクがあっても復職しやすい仕事です。
数字を正確に扱うことや、細かな作業が得意な人に向いている職業です。
広報:企業のブランディングを担う人気職種
広報の仕事は、企業の情報を社内外に発信することです。プレスリリースの作成やマスコミ対応、イベントの企画運営、最近ではSNS運用を任されることも一般的です。
商品やサービスの魅力を伝え、企業のブランディングを担う、やりがいのある仕事です。
時には自らメディア出演する華やかな面もありつつ、締め切りに追われながら原稿を書く裏方もこなすハードな業界なので、タフさも求められます。
秘書:細やかな気配りで役職者をサポート
企業の役職者をサポートするのが、秘書の仕事です。スケジュール管理や事務作業、移動手段の手配や手土産の準備、電話対応や来客対応など、その仕事は多岐にわたります。
守秘義務を守り、細やかな気配りや臨機応変に対応できる人に向いています。
相手のスケジュールに合わせるため仕事をコントロールしにくい点はありますが、しっかりと信頼関係を築ければ長く勤務できる仕事です。
医療・福祉業界で女性に人気がある職業
業界別に見ると、女性の割合が最も多いのは「医療・福祉」の業界です。
高齢化社会はこれからますます進むため、高い需要が見込まれます。そのため、ブランクがあっても復職しやすく、時短やパートなど柔軟な働き方も選びやすい業界です。また、より専門性の高い資格を取れば、長く安定して働くことも可能です。
医療・福祉業界の仕事には、次のようなものがあります。
- 薬剤師
- 看護師
- 助産師
- 歯科衛生士
- 歯科技工士
- 臨床
- 衛生検査技士
- 保健師
- 介護福祉士
- 理学療法士
- 作業療法士
- 社会福祉士(ソーシャルワーカー)
- 介護支援専門員(ケアマネージャー)
- 医療事務
この中で、女性におすすめの職業について詳しく紹介します。
看護師:女性の割合も社会的ニーズも高い
看護師の仕事は、医師の診察や治療をサポートすることです。患者とのコミュニケーションや入院中のケアも担当します。
看護師になるには、大学や短大、看護学校を卒業し、国家試験で資格を取得します。勤務先は多岐に渡り、病院、診療所、クリニック、介護施設、学校、保健所などがあります。
看護師の仕事に年齢制限はありませんが、夜勤など不規則な勤務パターンの職場もあり、心身ともに健康で体力があることが求められる仕事です。
女性の割合は90%以上と多く、社会的なニーズも高いため、転職や再就職しやすいことも人気の理由です。
歯科衛生士:歯科の看護師とも言われる国家資格
歯科衛生士は、歯科の看護師とも言われる職業。歯科医師の助手のほか、歯石の除去や歯磨き指導、カルテの管理なども行います。
国家資格の合格率は、毎年90%以上で推移。専門課程のある学校を卒業できれば、比較的取得しやすい資格です。ブランクがあっても復職しやすい点も人気の理由といえます。
技術力だけでなく、患者さんをリラックスさせる雰囲気づくりなど社交性も求められます。また、待遇や職場の雰囲気は医院によって異なるため、事前によく調べることも大切です。細かな作業が苦ではなく、コミュニケーションを取りながら患者のケアに取り組みたい人に適しています。
<H3>介護福祉士:介護が必要な方の生活を支援する国家資格
介護福祉士の仕事は、高齢者や障がい者を支援する仕事です。専門学校や大学を卒業するか、3年以上の実務経験があれば、介護福祉試験の受験資格が得られます。
勤務先には、老人ホーム、福祉施設、デイケア施設などがあります。時間外勤務や夜勤のある職場で収入を確保する働き方もありますが、日中のみの利用となるデイケア施設で働きやすい勤務形態を選ぶことも可能です。
肉体的な負担があるものの、需要が高く社会に求められる仕事。勤務経験を重ねて、ケアマネージャーや社会福祉士へのステップアップも望めます。
医療事務:求人数が多い医療施設専門の事務
医療事務は、病院やクリニックで受付や会計、カルテの管理、レセプト(診療報酬明細書)の作成など、医療機関専門の事務を行う仕事です。
求人数も多く全国どこでも働ける上、収入が安定しており、正社員やパートなど勤務形態も選べることなどから、女性の人気を集めています。
窓口に関する業務は幅広く、臨機応変な対応力が求められます。また医療制度は改正されることも多く、新しい知識を学び続ける努力も必要です。資格がなくても仕事はできますが、資格を持っておくと即戦力だと評価され、就職しやすくなります。
教育・保育業界で女性に人気がある職業
小さな子どもをお世話する保育士や幼稚園教諭は、女性の多い職種です。
また、小学校や中学校、高校の教員は、性別に関わらず活躍でき、やりがいを持って働けます。人を育て導くことに興味を持つ方に向いている業界です。
教育・保育業界の仕事には、次のようなものがあります。
- 保育士
- 幼稚園教諭
- 教員
- 養護教諭
- 学校事務
- ベビーシッター
- 語学教師
- 音楽教室講師
- キャリアカウンセラー
- スポーツインストラクター
この中で、女性におすすめの職業についてピックアップして詳しく紹介します。
保育士:子どもの成長をサポートするのがやりがい
保育士は、0歳から小学校入学前までの子どもを預かり、集団で保育する仕事です。食事や身の回りのお世話、集団生活のルールなどさまざまなことを教えます。
少子化でも共働き家庭が増えており、需要の高い仕事です。保育士になるには、大学や専門学校を卒業し、保育士の資格取得後に勤務先を探します。
勤務先は保育園や子ども園、児童福祉施設、病院の託児所などがあります。体力的な負担も大きい仕事ですが、制度や職場環境の改善が進んでおり、働きやすい職場も増えています。
教員:男女の別なく活躍できる職種
教員は、小学校、中学校、高校のいずれかで子どもたちを教え、成長をサポートする仕事です。子どもが好き、教える仕事が好きという人に向いている、やりがいのある職業です。教員免許を取得し、公立の場合は、公務員の扱いとなり、給与や待遇が安定しています。
拘束時間が長く残業も多くなりやすい仕事ですが、業務の効率化や環境改善に取り組む学校も増えています。自治体にもよりますが、産休育休や時短勤務制度が整っていることが多く、家庭と両立しながら働き続けることも可能です。
音楽教室講師:音楽のスキルを活かして働ける
音楽大学でピアノや弦楽器、声楽などの音楽を学んだ女性のキャリアとして人気があるのは、音楽教室の講師です。音楽教室に所属したり、自分の教室を開業したりして、生徒に楽器の演奏方法や歌い方を教えます。
音楽の知識や演奏能力だけでなく、生徒を適切に導く指導力も求められます。専業の講師として教える、プロの演奏家として活動しながら生徒を取るなど、音楽活動の方向性に合わせて働ける点が魅力です。
営業・マーケティング業界で女性に人気がある職業
さまざまな商品やサービスを、顧客に提案するのが営業やマーケティングの仕事です。市場や顧客のニーズを分析し、商品やサービスの魅力をわかりやすく伝え、契約につなげます。
顧客との対話やコミュニケーションが好き、企画や提案が得意な方に向いています。成果に応じたインセンティブ(歩合給)が支給される職種も多いため、自分の頑張りが報酬に直結する働き方を求める人にも合っています。
営業・マーケティング業界の仕事には、次のようなものがあります。
- 販売企画
- マーケター
- コンサルタント
- 不動産販売スタッフ
- さまざまな業界の営業職
- 広告営業
- MR
- 旅行代理店
- 住宅営業
- 保険外交員
この中で、女性におすすめの職業について詳しく紹介します。
営業:商品やサービスの魅力を提案
自社の商品やサービスを販売し、新規顧客を開拓や既存顧客のアフターフォローが、営業の仕事です。コミュニケーション能力や交渉力、数字に強いことが求められる職種です。
成果を出すためには、残業や休日出勤なども求められますが、売り上げに応じてインセンティブがつくことが多く、成果次第でキャリアアップが望めます。あらゆる業界で必要な職業なので、業界選びには困りません。
無理なく働くには、商材が自分の興味や経験を活かせる業界を選ぶことがポイントになります。化粧品や食品、人材派遣、住宅など女性らしい視点が活かせる業界なら活躍しやすいでしょう。
マーケター:トレンドを読んで商品を企画開発
マーケターは、市場のニーズを読んで新商品を開発する仕事です。市場調査や消費者分析、プロモーション戦略の作成や広告キャンペーンなどに携わります。最新トレンドに敏感で好奇心旺盛、一方でじっくりデータ分析する冷静さも求められます。
生活用品を購入する決定権は、女性が持っていることが多いとも言われます。そのため、女性ならではの視点やコミュニケーション能力が活かせるマーケターは、女性から人気を集める職業です。
保険外交員:頑張りが報酬につながる魅力も
保険外交員の仕事は、個人や企業に保険のコンサルティングサービスを提供することです。保険商品の提案や販売、保険プランの作成、契約後のフォローアップなど幅広い業務を行います。
新規契約だけでなく、保険の見直しなどアフターサービスも重要な仕事です。顧客のニーズを的確に理解し、細やかなサポートができる人に向いています。
保険会社や代理店に所属する場合は、基本給と成果に応じた歩合給が収入になります。インセンティブがないと収入が下がることもありますが、自分の頑張りが報酬で評価されることにやりがいを感じる女性にもおすすめの職業です。
デザイン・ものづくり業界で女性に人気がある職業
デザインやインテリア、ファッションなどのものづくりに関する仕事は、感性や興味を活かして活躍できる業界です。
難易度の高い資格を取得して働く建築士やインテリアコーディネーターのような仕事から、自身のセンスを活かせるグラフィックデザイナーやフラワーデザイナーなど幅広い仕事があります。
デザイン・ものづくり業界の仕事には、次のようなものがあります。
- グラフィックデザイナー
- Webデザイナー
- イラストレーター
- アニメーター
- 動画クリエイター
- 建築士
- インテリアコーディネーター
- リフォームアドバイザー
- 整理収納アドバイザー
- CADオペレーター
- フラワーコーディネーター
- ファッションデザイナー
この中で、女性におすすめの職業について詳しく紹介します。
インテリアコーディネーター:女性が8割!センスあるインテリアを提案
インテリアコーディネーターは、住宅やオフィス、商業施設などの内装デザインを提案する仕事です。間取り図に合わせて、床や壁の素材、色を選び、家具や照明などをコーディネートします。仕様書や設計図にまとめて見積もり作成し、施工の手配なども行います。
クライアントの予定や納期に合わせて働くため、時間が不規則になりがちな面もありますが、自分の提案が目に見えて形になることは大きなやりがいです。民間資格のインテリアコーディネーター資格取得者では、女性が8割を占めるほど、人気の職業です。住宅メーカーや工務店で働くほか、経験を積んでフリーで活躍する人もいます。
Webデザイナー:経験を積んでフリーランスも目指せる
Webデザイナーの仕事は、Webサイトやアプリケーションをデザインすることです。クライアントの要望をまとめ、情報が伝わるように整理することや、ユーザーが使いやすいデザインを提案する能力が求められます。
Web技術の変化はとても早く、新しい技術やトレンドを追いかける自己研鑽が欠かせません。仕事をしながらスキル習得のインプットも楽しめる人に向いているでしょう。
Web制作会社やデザイン事務所に勤務して経験を積んだ後、フリーランスとして独立する人も多い職業です。テレワークとも相性が良く、柔軟な働き方ができる点も女性から人気を集める理由です。
フラワーコーディネーター:花と緑に囲まれたクリエイティブ職
フラワーコーディネーターの仕事は、花のアレンジメントやブーケの制作、イベントや店舗のディスプレイ装飾などです。花が好きで、自分のセンスを活かして活躍したい女性に人気の仕事です。
力仕事や根気のいる作業も多いので、体力も求められます。植物や色彩の知識はもちろん、顧客に喜んでもらえるデザインを提案するコミュニケーション能力も欠かせません。
資格がなくてもできる仕事ですが、フラワー装飾技能士などの資格を取得している人もいます。
IT業界で女性に人気がある職業
デジタルトランスフォーメーションの急速な推進により、IT業界では人材不足が叫ばれています。現状では、女性が占める割合は多くないものの、スキルがあれば性別に関係なく評価されるため、女性の活躍が期待されています。
システムエンジニアなど高度な専門性を活かして働くだけでなく、大企業では総務や経理などバックオフィス業務においてもIT関連の知識が求められるようになっています。
IT業界の仕事には、次のようなものがあります。
- システムエンジニア
- プログラマー
- データサイエンティスト
- ITコンサルタント
- セールスエンジニア
- パソコンインストラクター
この中で、女性におすすめの職業について詳しく紹介します。
システムエンジニア:需要の高いIT業界で活躍できる
システムエンジニアの仕事は、ソフトウェアやシステムの設計、運用、保守を行うことです。クライアントの課題を分析し、課題解決につながるようソフト開発を進めます。予算や人員の管理も、システムエンジニアの仕事です。コミュニケーションスキルも必要とされます。
平均年収が高く今後も需要が続くと見込まれるシステムエンジニアの仕事は、女性の従事者も増えています。
プログラマー:さまざまなソフトやシステムを構築
プログラマーは、プログラミング言語を使って、ソフトウェアやシステムを構築するエンジニアです。上で紹介したシステムエンジニアが設計する仕様書に基づき、プログラミングを行います。
プログラミング技術や求められるスキルは日々進化しており、スキルアップは欠かせません。興味を持って学び続けられる人に向いている職業です。
小学校でもプログラミング教育が必修化されており、これまで男性中心だったプログラマーの仕事も女性から人気を集める職種へと変わりつつあります。
パソコンインストラクター:パソコンの使い方をわかりやすく教える先生
パソコンを使うことが得意な女性におすすめなのが、パソコンインストラクターです。パソコンの操作方法について指導する仕事で、一般のパソコン教室や専門学校、企業の研修会などで講師を務めます。
専門性のある仕事ですが、それほど難易度の高い知識や資格は必要なく、生徒に寄り添って根気強く指導できる人に向いています。
美容・ファッション業界で女性に人気がある職業
センスを活かして活躍できる美容師やアパレルの仕事、アロマテラピストやヨガインストラクターなど癒しを提供する業界も、女性が多く活躍しています。
専門性が高いため、企業に勤務するほか、独立開業する道も選べるなど、幅広い働き方ができる業界です。
美容・ヘルスケア業界の仕事には、次のようなものがあります。
- 美容師
- ネイリスト
- メイクアップアーティスト
- ビューティーアドバイザー
- アパレルスタッフ
- エステティシャン
- アロマテラピスト
- ヨガインストラクター
この中で、女性におすすめの職業について詳しく紹介します。
美容師:技術と社交性で似合うへスタイルを提案
美容業界で女性の割合が高い職業といえば、美容師です。
美容師として働くには、国家資格である美容師免許が必要です。美容師養成施設や通信課程で学ぶと受験資格が得られます。美容室でアシスタントとして働きながら資格学校に通うケースもあります。
トレンドを取り入れながらお客様の要望に合わせて提案する、センスとコミュニケーション力が必要な仕事です。美意識が高く流行に敏感な方に向いている職業です。
ネイリスト:繊細な技術で爪先を美しく彩る
ネイリストの仕事は、お客様の爪を美しく見せるための手入れをすることです。爪の表面を磨いて甘皮を整えるネイルケアや、マニキュアやジェルを塗るカラーリング、デザインを施すネイルアートなど、幅広い技術があります。
センスある技術に加え、1〜2時間ある施術の間お客様を楽しませ、常連となってもらうためには、コミュニケーション能力や社交性も求められます。
特別な資格は不要ですが、民間資格を取得しておくと信頼を得やすいです。繊細な技術で美しさを追求する仕事で、アイデアが形になる喜びが得られる点も魅力です。
エステティシャン:全身の美容とリラクゼーションを提供
エステサロンに勤務し、ダイエットや美顔、ボディトリートメント、脱毛など全身の美容サービスを提供するのが、エステティシャンの仕事です。
美容学校や通信教育で技術を学ぶほか、エステサロンに勤務しながら技術を身につけることも可能。特別な資格がなくてもできる仕事ですが、民間資格を取得する方もいます。
華やかなイメージですが、体力勝負の仕事でもあります。長く続けるには、自身の体のケアも大切です。お客様はほぼ女性なので、女性らしい美意識を活かせる職業です。
飲食業界で女性に人気がある職業
食に関する知識や技術を活かせる飲食業界も、女性の人気を集める職業が多い業界です。
専門知識が活かせる職業には、栄養士や調理師があります。クリエイティブな職業としては、パティシエやフードコーディネーターがあります。
飲食業界での仕事には、次のようなものがあります。
- 栄養士
- 管理栄養士
- 調理師
- 食品衛生管理者
- フードコーディネーター
- パティシエ
- バリスタ
- ソムリエ
- 家事代行
- カフェやレストラン経営
この中で、女性におすすめの職業について詳しく紹介します。
栄養士・管理栄養士:献立作りや栄養指導で健康をサポート
バランスの取れた食事で健康をサポートするのが、栄養士の仕事です。病院で患者さんの症状に合わせた献立を作ったり、学校給食で子どもたちの成長を助けるメニューを考えたりします。食事の取り方についてアドバイスする栄養指導も大切な仕事です。
栄養士について学べる専門学校や大学を卒業すると、栄養士の資格が得られます。さらに国家試験に合格すると、管理栄養士になれます。
食品の成分や栄養素の知識、栄養計算なども求められるため、どちらかというと理系の職業です。料理や食品への興味に加えて、数字を正確に扱うことに抵抗のない女性に向いています。
フードコーディネーター:おいしい食べ物の企画や開発に携わる
フードコーディネーターの仕事は、料理がよりおいしそうに見えるよう、プロデュースすることです。テレビCMや雑誌で使う広告用の料理をスタイリングしたり、飲食店で新メニューのレシピ開発をしたりします。
フードコーディネーターとしての求人は少ないため、フリーランスとして活躍する人が多い仕事です。食べ物のトレンドを取り入れ、自分のセンスを活かしてクリエイティブな仕事ができるのが魅力。食べることや料理が好きで、自分のアイデアを形にする仕事をしたい女性に人気の職業です。
パティシエ:美しくておいしい洋菓子を作る職人
パティシエとは、洋菓子職人のこと。ケーキやクッキー、チョコレートなどさまざまなお菓子を専門的に作ります。勤務先は、ケーキショップやホテル、カフェ、レストランが中心。製菓学校やスクールの先生になる方もいます。
創造力やアイデアを活かして、かわいくておいしいスイーツを作るクリエイティブな仕事は、女性から人気を集めています。一方で、重い小麦粉を運んだり大量の生地を泡立てたりと、体力が求められるハードな仕事でもあります。お菓子を食べたり作ったりすることが好きな方、研究熱心な方におすすめの職業です。
法律・金融業界で女性に人気がある職業
行政書士や社会保険労務士などの法律に関する仕事や、ファイナンシャルプランナーといった金融に関わる仕事は、男女ともに活躍できる業界です。
中でも国家資格を必要とする士業は、試験の難易度は高いものの社会生活に欠かせない分野の仕事も多く、景気に左右されることなく長く必要とされる仕事です。キャリア志向の高い女性に人気があり、独立開業も目指せる分野です。
法律・金融業界の仕事には、次のようなものがあります。
- 司法書士
- 行政書士
- 税理士
- 弁理士
- 銀行預金テラー
- 社会保険労務士
- ファイナンシャルプランナー
- 宅地建物取引士
この中で、女性におすすめの職業について詳しく紹介します。
行政書士:独立開業も目指せる!頼れる街の法律家
行政書士は、官公庁へ提出する書類の作成や申請手続きを、企業や個人に代わって行うことが仕事です。個人の遺言書や自動車の名義変更や、会社設立や中小企業のコンサルティングなどビジネス分野の業務があります。
行政書士試験は難易度が高く、合格率は10%前後です。しかし、一度取得すれば一生資格を活かして働ける仕事。キャリア志向の女性にとっては、チャレンジする価値のある職業です。
税理士:税務や会計のプロフェッショナル
税理士は、確定申告などの納税業務をサポートする仕事です。税理士事務所や会計事務所、税務署などに勤務し、企業や個人事業主からの相談を受けます。
合格率15〜20%の試験を突破し、2年間の実務経験を積むと、税理士として登録できます。難易度の高い資格ではありますが、経理や簿記の経験をもとに税理士を目指す女性もいます。
社会保険労務士:企業の労務や社会保険をサポートする専門家
社会保険労務士は、企業の労働環境や社会保険などの制度を整える仕事です。複雑な法律に精通し、給与や労働時間、休暇などの労働条件を整備します。
事務作業が多く体力的な負担がないため、女性にも人気の士業。資格を取得するまでに多くの時間が必要になるため、計画性を持って取得を目指すことも大切です。しかし、毎年合格者の3割程度が女性と、士業の中でも女性の割合が多いのが特徴です。
独立開業する人もいますが、派遣やパートなどの雇用形態で企業に勤めるなど、幅広い働き方が選べる点も魅力です。
女性に人気の職業に共通する4つの特徴
ここまで紹介してきた人気の職業には、以下のような共通点が見られます。特徴を理解しておくと、女性に人気の職業を探しやすくなるでしょう。
- ワークライフバランスを確保しやすい
- 専門的なスキルや経験を身につけられる
- 女性ならではの視点が活かせる
- 職場で協力体制が整えられていることが多い
ワークライフバランスを確保しやすい
長時間労働や休日出勤が多い環境では、仕事にかかる時間が増え、プライベートとのバランスが取りにくくなります。
無理なく働くには、在宅勤務が選べる、働きに見合った給与水準があるなど、ワークライフバランスを確保しやすいことが重視される傾向があります。
専門的なスキルや経験を身につけられる
国家資格を必要とする専門性の高い仕事は、性別に関わらず評価され、中には独立開業できるような職業もあります。
高い給与水準が見込めることもあり、経済的な自立も可能です。また、家庭と両立したい女性にとっても、子育てなどでブランクがあっても復職しやすいメリットがあります。
女性ならではの視点が活かせる
美容やファッション、インテリアなどの仕事は、女性ならではのセンスや特技、家事などの経験をダイレクトに活かせる職業です。また、教育・保育業界の仕事では、子育て経験も役立ちます。
このような女性ならではの視点が活かせる職業は、女性の就業割合も高く人気の高い職業と言えるでしょう。
職場で協力体制が整えられていることが多い
出産や子育て、介護などで仕事のペースを落とす可能性もあります。そのような場合にも無理なく仕事を続けるには、職場の協力体制が欠かせません。
ひとりに負担がかかる仕事が多いと、仕事の引き継ぎや交代も難しいもの。家庭の事情で急な休みを取っても、代わってもらいやすい協力体制が整っていると、安心して働くことができます。
女性に人気のある職業に就くために知っておきたいポイント
女性に人気のある職業の中から、自分に合った職業を選び、長く働くためにはいくつかのポイントがあります。次の6つのポイントを踏まえて就職活動を行うと、スムーズに就職や転職ができるでしょう。
- ライフイベントも含めたキャリアプランを立てる
- 自分の価値観に合う職業を選ぶ
- 専門スキルや知識を得られる職業を探す
- 時代とともに人気の職業が変化することも知っておく
- 正社員以外の方法も考える
- 女性による口コミを参考にする
ライフイベントも含めたキャリアプランを立てる
結婚や出産、子育てや介護などのライフイベントも視野に入れている場合は、変化に合わせて柔軟に働けるような職業を探しましょう。
例えば、看護師は全国どこでも安定した需要があり、正規雇用で夜勤もこなす働き方から、夜勤のないクリニックや保育施設で働く、パート勤務で家庭と両立しながら働くなど、さまざまな雇用体系から自分に合った働き方を選ぶことができます。
このように、将来のライフイベントも見越して、柔軟に働ける職業を選ぶといいでしょう。
自分の価値観に合う職業を選ぶ
女性に人気のある職業には、専門性の高い高収入の仕事から、専門職であっても家庭と両立させて働ける仕事など、さまざまな種類があります。
職場環境や給与水準だけで選んでしまうと、モチベーションが保てず長続きしない可能性もあります。本当に長く働ける仕事を選ぶには、自分の価値観に合うものを選ぶことも大切なポイントです。
専門スキルや知識を得られる職業を探す
専門性の高い職業は、高収入や好待遇が見込めるため人気があります。専門的なスキルがあれば、ブランクがあっても復職しやすいメリットも生まれます。
しかし、資格の取得には時間も費用もかかり、誰もがチャレンジできるわけではありません。難易度の高い資格だけが専門性のある職業に就く方法ではないので、働いている間にスキルや経験を蓄積できる職業を選ぶのもひとつの方法です。
時代とともに人気の職業が変化することも知っておく
近年は働く女性の割合や正規雇用者の割合は増加しており、職業選びの意識にも変化があります。また、働き方や人気の職業は時代とともに変化していきます。こうした背景から、今人気のある職業でも、需要がなくなる可能性があることを踏まえて、職業を探しましょう。
長期的な需要の変化を見通すことは難しいものですが、これからも必要とされる職業かどうかも判断基準の一つとなります。
正社員以外の方法も考える
未経験でもチャレンジしてみたい専門職がある場合は、正社員にこだわらず、パートや契約社員などの雇用形態からキャリアをスタートすることも考えてみましょう。
例えば、介護士は専門の養成学校を卒業していなくても、3年以上の実務経験と実務者研修を修了することで受験資格が得られます。介護士の経験を積み、ソーシャルワーカーなどのキャリアパスにつなげることも可能です。
女性による口コミを参考にする
実際に働く女性の意見は、職業選びの大きな参考になります。憧れて入った業界で、イメージと違うなどのミスマッチを起こさないためにも、実態を知っておくと後悔が少ないでしょう。
Web上にもさまざまな口コミサイトがありますが、特にチェックしたいのは、女性の働き方に着目した口コミかどうかという点です。
- 職場での男女の役割分担
- 女性管理職の有無
- 育児休暇や時短勤務制度の利用状況、取得しやすさ
- 女性の働きやすさ
など、具体的な情報を探せる口コミサイトがおすすめです。
SHEHUBでは、女性社員の口コミのみを掲載している投稿サイトです。働く女性にとって価値ある情報を厳選して、お届けしています。
女性の企業口コミ投稿サイト「SHEHUB」 SHEHUBは、女性社員の口コミのみを掲載した投稿サイトです。 一つひとつの口コミを丁寧に審査し、働く女性に価値ある情報を厳選してお届けします。 「求人情報や企業ホームページだけではリアルな職場環境がわからなくて不安」という方は、職場環境や働いている人の満足度、復帰後の仕事の状況など、女性社員の本音を探し、就職活動・転職活動に役立てましょう。 |
まとめ
高度な資格を必要とする職業から、女性ならではの視点や経験を活かして働ける職業まで、女性に人気のある職業にはさまざまな種類があります。自分に合った職業を選ぶことで、ライフイベントに左右されることなく、経済的な自立を手に入れることも可能になります。
また、基礎的なところで大切なことはキャリアプランの各ステップを把握しておくことです。自らが置かれている状況を把握し、次のステップを見据えて行動することが大切です。
自分に合った職業を探すには、さまざまな職業の実態をよく知って選ぶことも大切です。SHEHUBでは、女性社員による口コミが数多く集まっています。気になる職業や企業で働く女性の口コミを参考に、あなたらしく働ける職業を探しましょう。