20代後半になると、結婚、妊娠・出産などのライフイベントを意識する女性が増えることでしょう。この時期に転職するとなると、「採用されにくくなるのではないか」と心配している女性もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、20代後半の女性の転職事情について実態を解説します。20代後半といっても25歳と29歳ではまた違った事情があるので、年齢別の転職のポイントも紹介。
また、転職成功のポイントやおすすめの職種についても言及してるので、20代後半で転職に不安を抱えている女性はぜひ参考にしてください。
- 20代後半の女性でも転職は難しくない
- ライフイベントを考慮したキャリアプランを策定すると、納得のいく転職を実現しやすい
- 実際に働いている女性の口コミや評判を参考にすると転職による後悔を減らせる
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20代後半の女性の転職が厳しいのは本当か
一般的に転職は若い方が有利と言われていますが、満65歳が定年なことを考えれば20代後半は十分に若い部類です。そのため、20代後半であっても転職は難しくないというのが結論になります。
詳しくは後述しますが、厚生労働省が発表している「転職入職率」も20代前半と大きな差はないことからも、20代後半の転職が難しくないと言えます。
ただし、20代前半と比べてポテンシャル採用が減り、即戦力採用がメインになるため、一定の経験や能力・スキルがない人は転職先を見つけにくい傾向にあります。また、女性の場合は結婚、妊娠・出産などライフステージの変化による働き方の変化が予想されるため、イチから新しいことを習得する必要がある未経験の業界・職種への転職は厳しくなることは留意しておきましょう。
20代後半女性の転職入職率は20代前半と比べて大きな差はない
厚生労働省が公表している「令和5年雇用動向調査結果の概況」によると、年齢層別に常用労働者数に対する転職入職者数の割合を示す「転職入職率」は次のようになっています。
年齢層 | 転職入職率 |
---|---|
20~24歳 | 16.5% |
25~29歳 | 19.1% |
30~34歳 | 14.2% |
35~39歳 | 12.4% |
40~44歳 | 11.4% |
45~49歳 | 8.9% |
「雇用動向調査結果の概況」とは、全国の主要産業の事業者における入職者・離職者の個人の属性や、入職・離職に関する事情を調査し、その実態を明らかにするための調査です。上記の表は、「性、年齢階級別」の転職入職率です。就業形態は考慮されていないため、一般労働者およびパート労働者も含めた転職入職率を示しています。
この調査結果から、20代後半は20代前半よりも転職入職率が高くなっていることが分かります。それどころか全年代においても20代後半は高いパーセンテージを記録しているので、20代後半の人が年齢を理由に転職を諦める必要はありません。なお、就業形態別(一般労働者、パート労働者)で転職入職率を見た場合、パート労働者以外を示す一般労働者であっても20代前半が15.9%なのに対して20代後半は14.5%と大差がないことが分かっています。
即戦力を採用したい企業と、ライフプランの変化に合わせて働き方を変えたい転職者、双方の思惑により就業形態などに差はでるものの、転職自体ができないことはないため、20代後半でも積極的に理想を叶えるための転職をしたいところです。
社会人経験と若さのバランスが良い時期
転職において20代後半という年齢にネガティブな感情を抱いている女性もいるかもしれませんが、企業側が同じ思いとは限りません。なぜなら20代後半は、新卒や第二新卒など20代前半にはないビジネスマナーや業務経験など、即戦力として活かせる社会経験がある一方で、吸収力や柔軟性などの新たな環境や業務への適応力や協調性も兼ね備えているとみなされるからです。
社会人としての基礎が固まっており、これからどうにでも育成できるのが20代後半であり、企業側にとっては最も有用な人材層と言えるでしょう。そのため、実は20代後半が一番転職に成功しやすい年齢とも考えられます。
ライフプラン・キャリアプラン双方の将来を見据えるタイミング
社会人になり立ての20代前半は、仕事に慣れるのに精一杯でプライベートとキャリア、双方のプランを明確に描ける人は多くありません。しかし、仕事にも慣れ、プライベートにおいても自身の将来を考える余裕が出てくる20代後半になると、ライフプラン・キャリアプランの両面から現職が最善の選択なのかを判断できる材料が出揃います。
また、自身の置かれている環境の変化だけでなく、知人や友人の結婚や転職などの知らせによって、自分の将来を考えるきっかけを得ることもあるでしょう。長い将来を考えたときに、自分がどういった人生を歩みたいのか、今の働き方(業務内容や就業時間、勤務場所など)でその理想を実現できるのか、自分自身と家族、子どもの有無など、20代後半は内的要因と外的要因の両面から自身のライフプラン・キャリアプランを見直すベストタイミングなのです。
未経験の業種・職種への転職はできるだけ早目が理想
「20代後半は20代前半に比べるとポテンシャル採用が減る」とお伝えしましたが、30代以降になるとポテンシャル採用はさらに減り、ほぼ即戦力かどうかで採用が決まるといっても過言ではなくなります。加えて、女性特有のライフステージの変化によって働き方への影響がより強くでやすくなるので、新たなことを学ぶ時間的・体力的余裕がなくなることが予想できます。
また、妊娠・出産を希望する場合は産前産後休業や育児休暇など、取得条件を満たすためにも転職は早めに行うのが理想的です。転職後、すぐにこれらを取得できないということはありませんが、職場内で心証を悪くする人が出てくる可能性も否めません。
復帰後の仕事のやりやすさに大きく関係してくるため、お互いにサポートし合える人間関係を構築してからの取得が理想です。そうなるとやはり、転職活動は早めに行う方が良いと言えるでしょう。
20代後半の女性の働き方と傾向
厚生労働省が公表している「雇用の分野における女性活躍推進等に関する参考資料」によると、25~29歳の女性の就労形態は下記のようになっています。
雇用形態 | 割合 | |
---|---|---|
正規雇用率 | 約60% | |
非正規雇用率 | 全体 | 約18~19% |
パート・アルバイト | 約12~13% | |
派遣社員 | 約3% | |
契約社員 | 約3% |
参考:「雇用の分野における女性活躍推進等に関する参考資料」
総務省の「労働力調査」(令和5年)
約6割の女性が、正規雇用として就業している一方で、約2割の女性はパート・アルバイトや派遣社員、契約社員などの非正規雇用として働いています。
女性の就業率は25~29歳をピークに下降しますが、35~39歳を基点に再び上昇傾向に転じます。しかし、25~34歳の若い世代に比べて非正規雇用の割合が多くなるため、このタイミングで何かしらのライフステージの変化を迎え、働き方を考える帰路に立たされる人が多いことが推測できるでしょう。
20代後半の女性の平均年収
国税庁の「民間給与実態統計調査結果」によると、年齢別の平均年収は次のとおりです。
年齢層 | 平均年収 |
---|---|
20~24歳 | 256.5万円 |
25~29歳 | 360.7万円 |
30~34歳 | 353.1万円 |
35~39歳 | 347.5万円 |
40~44歳 | 355.4万円 |
45~50歳 | 359.9万円 |
20代前半の平均年収は約256万円なのに対して、20代後半では約360万円と100万円近くの差が出ています。この差が出る要因としては、仕事に対する経験値や任せられる仕事の内容の差が大きいことが推測できます。
20代前半はまだ社会人としての経験が浅く、任せられる仕事はそれほど多くありません。企業側においても「教育期間」としており、現時点での期待値が低いことから、20代後半に比べて給与水準が低くなっている考えられます。
一方で、20代後半になると、社会人マナーはもちろん業務内容や業界への知見が深まり、戦力としての期待値が上がります。即戦力として活躍が期待されることから、20代前半よりも100万円ほど平均年収が高くなっていると言えるでしょう。
25歳前後における女性の転職事情
厚生労働省の「令和5年雇用動向調査結果の概況」によると、25~29歳の女性の転職理由でもっとも多いのは「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」ことです。
年齢層 | 割合 |
---|---|
労働時間、休日等の労働条件が悪かった | 18.4% |
職場の人間関係が好ましくなかった | 14.8% |
仕事の内容に興味を持てなかった | 9.0% |
給料等収入が少なかった | 7.2% |
能力・個性・資格を生かせなかった | 6.1% |
会社の将来が不安だった | 3.7% |
特に20代半ばの25歳前後では、3~5年後のライフプランを見据えて「長く働けるか」どうかを考え始める年齢でもあり、ポテンシャル採用の最後のチャンスを得られる年齢でもあります。
また、20代後半のなかでも若い方になるため、転職の間口は30代前半よりも広く、市場価値が高いと考えられます。そうした理由からも25歳前後で労働条件の改善を求めて転職を決意する人が多いと予想できるでしょう。
30歳手前における女性の転職事情
先にも紹介した厚生労働省の「令和5年雇用動向調査結果の概況」で20代前半から30代前半までの女性の転職理由を比較すると、20代後半から「結婚」を理由に転職する女性が増えていることが分かります。
年齢層 | 20~24歳 | 25~29歳 | 30~34歳 |
---|---|---|---|
結婚 | 1.6% | 5.3% | 2.7% |
出産・育児 | 0.3% | 1.4% | 5.2% |
仕事の内容に興味を持てなかった | 3.9% | 9.0% | 1.9% |
能力・個性・資格を生かせなかった | 3.0% | 6.1% | 5.2% |
職場の人間関係が好ましくなかった | 13.3% | 14.8% | 9.6% |
会社の将来が不安だった | 8.7% | 3.7% | 3.9% |
給料等収入が少なかった | 9.1% | 7.2% | 7.2% |
労働時間、休日等の労働条件が悪かった | 15.6% | 18.4% | 8.8% |
晩婚化が進む昨今では、女性の平均初婚年齢が29.4歳なこともあり、30歳手前で結婚、出産・育児を予定している女性も多いことでしょう。
そのため、これらのライフプランを見据えたうえで、「女性の働きやすさ」や「ワーキングマザーのサポート体制」など、家族ができた場合の女性の仕事のしやすさ、活躍の場を求めての転職が増加すると推測できます。
【年代齢別】20代後半の女性が転職を成功させるポイント
それでは次に20代後半の年齢別における、転職を成功させるポイントを見ていきましょう。
女性の年齢 | 転職のポイント |
---|---|
25歳 | 結婚、妊娠・出産、育児などのライフイベントを想定して転職先を選ぶのがおすすめ。育休や時短勤務、リモートワークなど子育てとの両立がしやすい環境が整っている会社を選ぶようにする。 |
26歳 | 20代後半に突入し、これまでの経験や実績、能力・スキルを重視されるようになる時期。アピールする際は、数値化すると伝わりやすい。異職種への転職の際にはポテンシャル採用してくれる会社を選ぶのがおすすめ。 |
27歳 | キャリアアップを考えての転職の場合、女性が活躍できる社風か会社選びのポイントになる。また、妊娠・出産の予定がある場合は、ワーキングマザーに対するサポート制度が充実しているかもポイント。 |
28歳 | ライフプランも考慮しつつ、働くうえで何を重視したいのかを転職活動の軸にする時期。経験も長く、ある程度の実績や能力・スキルがあり選択肢が多い一方で、やり直しがきかない可能性が高いので転職は慎重に行う。 |
29歳 | 即戦力としてはもちろん、上職としてマネジメント力やチーム運営力などが求められる。特定分野の経験・知識があると転職を成功させやすい。 |
晩婚化が進んでいる昨今ですが、適齢期に突入する25歳を境に多くの女性が「結婚」を意識しはじめるでしょう。そのため、20代後半での転職はライフプランを意識しつつ、理想のキャリアプランを形成できるかどうかで転職先を選ぶのがおすすめです。
また、一般的に20代前半はポテンシャル採用、20代後半は即戦力採用が主流だと言われていますが、20代後半に突入する25歳を境に即戦力採用に切り替わるわけではありません。25歳の段階では未経験の業界・職種においてポテンシャル採用も十分にあり得るので、新たなチャレンジをしたいと考えている場合は20代後半でも前半の方で行動に移すと良いでしょう。
25歳の女性が転職を成功させるポイント
- ライフイベントを想定して転職先を選ぶ
- 先のキャリアを想像して、重視するものを決める
- これまで経験・実績と合わせて、20代ならではの伸び代をアピールする
20代半ばは、結婚や妊娠・出産を意識しだす女性が増える年頃でもあるため、結婚、妊娠・出産、育児などのライフイベントを想定して転職先を選ぶのがおすすめです。
育休や時短勤務、リモートワークなど子育てとの両立がしやすい環境が整っている会社を選ぶようにすると、その先のキャリアも築きやすいでしょう。
また、25歳はこれまでの経験・実績と合わせて20代ならではの伸び代を期待される年齢です。会社としては採用ニーズが高い年齢でもあるので、これまで培ってきた強みと合わせて柔軟性もアピールすると採用されやすくなるでしょう。
26歳の女性が転職を成功させるポイント
- 即戦力としての魅力をアピール
- 異業種への転職はポテンシャル重視の会社を選ぶ
- ライフプランも考慮して働き方を考える
26歳は20代前半のポテンシャル採用から、これまでの経験や実績、能力・スキルを重視される即戦力採用が多くなる年齢です。しかし、目立った実績がないという人も多いでしょう。そのため、同業種であても転職によって年収が下がる可能性がある点には注意が必要です。
20代後半とはいえ、異業種への転職においてはポテンシャル採用が期待できるので、ライフプランも考慮して働き方を変えたい場合は異業種へのチャレンジも検討してみましょう。
27歳の女性が転職を成功させるポイント
- 女性が活躍できる社風かどうかで会社を選ぶ
- ワーキングマザーに対するサポートが充実しているかもチェックする
- ライフプラン・キャリアプランの優先順位を決める
特に結婚している女性や子どもがいる女性がキャリアアップを考えて転職する場合は、女性が活躍できる社風かどうかを見極める必要があります。
また、産休・育休をはじめ、時短勤務、リモートワークなどワーキングマザーに対するサポート制度が充実しているかどうかも会社選びのポイントと言えます。
さらにライフプランとキャリアプランを複合的に考えて、何を優先したいのかを決めておくことも重要です。
28歳の女性が転職を成功させるポイント
- ライフプランを考慮しつつ、キャリアプランを形成する
- 自分の市場価値を正確に把握する
- やり直しがきかない可能性が高いので、転職は慎重に行う
28歳は社会人経験も長く、ある程度の実績や能力・スキルがあることから転職先の選択肢が広がる年齢です。しかし、選択肢が多い一方で、30代を目前にやり直しがきかない可能性が高い年齢でもあるので転職は慎重に行う必要があります。
また、結婚、妊娠・出産などのライフプランも考慮しつつ、パートナーと相談のうえで「何を重視したいのか」を軸に転職活動を行うようにしましょう。
29歳の女性が転職を成功させるポイント
- 即戦力としての能力・スキルが求められる
- 上職としてマネジメント力・チーム運営力などが求められる
- ライフプランも考慮したうえで転職条件を決める
29歳は、中堅・ベテランと呼ばれる層に足を踏み入れる時期です。即戦力を求められるのはもちろん、上職としてマネジメント力やチーム運営力などが必要になる年齢でもあるため、特定分野の経験・知識に加えてマネジメント経験があると転職を成功させやすいでしょう。
ワーキングマザーの場合は、プライベートとキャリアの両立に悩み、転職を決意するケースもあります。どちらもバランス良く両立できればよいのですが、なかなかそうもいかないケースの方が多いので、まずはプライベートかキャリアのどちらを重視したいのかを決め、そのうえで優先順位を付けていくことで納得のいく転職を実現できるでしょう。
【未経験・スキルなし】20代後半の女性におすすめの転職先(職種)
先にも触れていますが、20代後半でも未経験・スキルなしでも転職できる職種があります。特に25歳前後であれば、まだポテンシャル採用の可能性が高いため、迷っている場合は早めに行動するのが吉です。
30歳手前の場合であってもこれまでの経歴や資質を鑑みて、活躍できそうな人材と判断されれば未経験・スキルなしでも転職できる可能性は多いにあるでしょう。
職種 | 平均年収 |
---|---|
一般事務 | 510.9万円 |
経理事務 | 484.6万円 |
営業事務 | 496.3万円 |
人事・採用アシスタント | 369.6万円 |
キャリアアドバイザー | 551.4万円 |
法人営業 | 449万円 |
個人営業 | 424万円 |
総合職 | 427万円 |
上記のなかでも特に営業職は、男女差なく平等な評価をくだされる傾向にあるため、バリバリ成果を出して昇進を目指していきたい女性におすすめです。
一方、規則性のある仕事を好む女性や、プライベートを優先させたい女性には事務系の仕事が向いているでしょう。
一般事務:ワークライフバランス重視の女性におすすめ
一般事務とはデータ入力や書類作成・処理・整理、電話応対、来客応対などの基本的な事務作業を担当する仕事です。業務ではパソコンを使用するため、タイピングやWord、Excelの基本的な使用方法などを習得している必要があります。ルーティンワークがメインになるため、スケジュール管理さえしっかりできていれば、基本的に定時で退社できることが多いのも魅力的な点です。
座り仕事なので体力に自信がない女性にもおすすめの仕事ですが、データ入力や書類の作成等、正確性と確実性が求められます。急ぎで書類の作成を依頼されることもあるため、慎重かつスピード感を持って業務に取り組める人に向いているでしょう。また、電話応対や来客応対時には企業の顔としての役割もあるため、明るさや人当たりの良さ、ホスピタリティを持ち合わせている人におすすめです。
【一般事務として働く女性の口コミ・評判】
20代後半 / 契約社員 / 一般事務 / 役職なし
環境は良かったなと思います。働きやすかったし、みんな仲良く話し合ったりできて良かったなと思います。働…続きを読む
20代後半 / パート / 一般事務 / 役職なし
女性のほうが仕事内容的には上司としていることが、仕事の出来やスピードに関して良いと思います。仕事のク…続きを読む
20代後半 / 契約社員 / 一般事務 / 役職なし
私が通っている職場は、築50年ぐらいのビルで古いですが、事務所も、会議室も、食堂も、お手洗いも少しず…続きを読む
経理事務:数字に強い女性におすすめ
経理事務とは、簡単にいうと会社で扱うお金を管理・記録する仕事です。具体的には現金出納、伝票仕分け・処理、帳簿の作成、経費精算などの業務を行います。
経理事務は大きく分けて、その日のお金の動きを記録する「日次業務」と月単位での売上・利益を確認する「月次業務」、決算や税務申告など年に1回行う「年次業務」の3種類があります。特に月次業務と年次業務は業務量が多く残業が発生するため、プライベートを優先した人にはおすすめできない仕事です。
一方で、会社の細かいお金の流れまで把握しているので、経営陣からアドバイスを求められるなど経営に関する意思決定を身近に感じられることはやりがいがあるでしょう。そのため、人から頼られることが好きな女性におすすめです。また会社の大事なお金を扱うため、数字に苦手意識がない人や、仕事の正確性に自信がある人にも向いている仕事と言えます。
【経理事務として働く女性の口コミ・評判】
20代後半 / 正社員 / 経理 / 役職なし
年収は同じ年代の女性の経理職にしては、比較的高い方だと思います。長く勤めれば年収も年をとるごとに上が…続きを読む
20代後半 / 正社員 / 経理 / 役職なし
経理だったのもありますが、繁忙期以外であれば、有給休暇は比較的取りやすかったです。また、体調を崩して…続きを読む
20代後半 / 正社員 / 経理 / 主任
仕事内容においては女性であることが不利になることはなく、あくまで平等に接してもらえるので、女性にもお…続きを読む
営業事務:サポート役が好きな女性におすすめ
営業事務では、営業担当者と連携しながら営業活動のサポートとなる事務作業を担います。具体的には受発注業務や在庫管理・納期管理、営業関係資料の作成、客先からの問い合わせに対する対応代行などがあります。
営業事務はサポート業務がメインになるため、縁の下の力持ちとして誰かを支えることにやりがいを感じる人におすすめです。また、資料作成や日程の調整など複数の業務を並行してこなす必要があるため、計画力・調整力が高い人も向いている仕事です。
営業担当者のサポート役という立場上、定時であっても依頼された資料作成に取り組むなどイレギュラー対応が発生することもあります。そうした場合でもスピーディーに処理できる対応力の優れた人も営業事務向きです。
一方でスケジュール管理や複数のことを並行して行うことが苦手な人は営業事務向きとは言えません。また、営業担当者と頻繁にやり取りが生じるため、極力コミュニケーションを取りたくない人にもおすすめできない仕事です。
【営業事務として働く女性の口コミ・評判】
20代前半 / 正社員 / 営業アシスタント / 役職なし
男女間の昇進について、事務員の女性はリーダー、主任、係長と細かく役職が分かれており、ある程度経験を積んで実力が伴っていれば昇進していくという印象でした。やはり成果が見えにくい事務職よりは営業職の方が昇進しやすい感じはありました。…続きを読む
20代後半 / 契約社員 / 営業アシスタント / 役職なし
女性も社員の方は昇進している方、チャンスがあれば他部署にステップアップしてる話は聞きましたが、やはり…続きを読む
20代後半 / 派遣社員 / その他の事務関連職 / 役職なし
支店評価もあり、評価が良ければ年収も上がるので、営業を精一杯サポートしようという気持ちになれます。仕…続きを読む
人事・採用アシスタント:人材育成分野に興味のある女性におすすめ
人事・採用アシスタントとは、人材採用や育成などで多忙な人事採用担当者の業務をサポートする仕事です。人事業務の資料作成やデータ作成、問い合わせの電話やメール対応などが業務内容になります。
求職者や社員の個人情報を扱うことが多いため、口が堅い人やコンプライアンス意識の強い真面目な人に向いている仕事です。反対に口が軽い人や大雑把な人は、個人情報など重大な過失を犯しかねないため、人事・採用アシスタントの適性がないと言えるでしょう。
キャリアアドバイザー:利他精神を持っている女性におすすめ
キャリアアドバイザーとは、企業と求職者、双方のヒアリングを行い、マッチングをサポートする仕事です。具体的には求職者に対する職業紹介から、選考対策、面接日程の調整、待遇面の交渉、入社日の調整など、求職者に伴走して就業をサポートします。
企業の担当者と求職者と密に接し、さまざまな情報を集めて最適なマッチングを実現させるのが使命であるため、人間関係の構築が得意な人や情報収集が得意な人、利他精神を持っている人におすすめの仕事です。キャリアアドバイザーという業種に対する知識だけでなく、求職者が希望する業界や職種の知識も持ち合わせておく必要があるため、知的好奇心が旺盛な人も向いていると言えます。
一方で求職者に合わせて動きを取る必要があるため、平日夜や土日にも仕事が入る可能性が高いのが難点です。そのため、プライベートを優先したい人や小さなお子さんがいて都合が付けづらい人、人づきあいが苦手な人にはおすすめできません。
法人営業:物怖じしない精神を持つ女性におすすめ
法人営業とは企業や団体・組織に対して商品・サービスを販売する仕事です。販売する商品・サービスは大きく、不動産やOA機器などの有形商材と、人材サービスや金融商品などの無形商材の2つに分かれます。
既存の客先が営業先に含まれるケースもありますが、新規開拓がメインになるため、物怖じしない精神と初対面でも好印象を残せるコミュニケーション能力、人当たりが良い人におすすめの仕事です。また、企業のニーズを把握して、最適なソリューションを提案できる提案力・問題解決能力も求められます。その点、20代後半の女性であれば、それなりの社会経験を積んでいることや女性ならではのきめ細やかな視点を活かせる仕事と言えるでしょう。
一方で初対面の人と積極的に会話し、ノルマ達成のための成果を上げなければいけないため、メンタルが弱い人は法人営業には向きません。ノルマの達成のためには企業の課題や不安といったニーズを引き出す必要があるため、人の話を聞くよりも自分の話ばかりの押しの強い人は、結果がでない日々に頭を抱えることになります。
【法人営業として働く女性の口コミ・評判】
20代後半 / 正社員 / 法人営業 / 主任
仕事内容や評価において「男だから」「女だから」という括りをされることはないと思いますので、男女平等だと思います。…続きを読む
20代前半 / 正社員 / 法人営業 / 役職なし
常に男性の上司が車で待機してくれているので、いざというときに頼ることができます。困った顧客の時は一緒…続きを読む
20代後半 / 正社員 / 法人営業 / 主任
結果さえ残していれば男女関係なく出世可能な会社でしたので、女性も男性と同じくらい昇進のチャンスはあり…続きを読む
個人営業:細かい気遣いができる女性におすすめ
個人営業とは、保険や不動産、オール電化など、個人向けの商材を個人相手に売る仕事です。テレアポや訪問営業など、さまざまな営業手法を活用し、顧客のニーズに応じた提案を行い、成約を獲得します。
法人営業と同じく、新規開拓と既存営業の2種類があります。法人営業と違うのは、「企業対企業」ではなく、「営業マン対個人」の構図になるため、顧客との信頼関係を築くまたは継続させるためのコミュニケーション能力や細かい気遣いなどの人間力が法人営業よりも必要になる点です。そのため、相手の立場に立ち顧客の利益を追求できる、利他精神の高い人におすすめの仕事です。
一方で、営業はノルマの達成度に応じて報酬が決まるため、自身の利益ばかりを追求する人は顧客がついてこず、思うように成果を上げられなくなることからフラストレーションを抱えやすくなるでしょう。また、法人営業と同様に営業を断られたり、クレームを入れられたりすることも多いため、メンタルが弱い人には向かない仕事です。
【個人営業として働く女性の口コミ・評判】
20代後半 / 正社員 / 個人営業 / 主任
結果を残すことはもちろんですが、結果の内容の質が良ければ早く役職につくことができます。20代後半の店長やマネージャーは実際にいました。…続きを読む
20代前半 / 正社員 / 個人営業 / 役職なし
年収評価ですが、自分の頑張り次第で給与が決まります。税金計算して、働き加減を調整している営業もいました。…続きを読む
20代前半 / 正社員 / 個人営業 / 役職なし
支店・部署によってかなりばらつきはありますが、個人営業は比較的残業は少なかったです。残業時間を本部から確認されているらしく、上司も残業は出来るだけしない、という雰囲気です。むしろ残業をすると「それは今日やるべきことか?」確認されていました。…続きを読む
総合職:キャリア志向の女性におすすめ
総合職は、将来の幹部・管理職候補として、営業やマーケティング、企画開発など企業の軸となる業務を担います。管理職ポジションを担うことから、一般職と比べて裁量や責任も重く、場合によっては異動や転勤が発生することもあるでしょう。その分、一般職よりも給与が高く、さまざまな経験を積む機会を得られるため、再度転職する際も相応のポジションを得やすい傾向にあります。
自分の働きが企業の業績に大きな影響を与えるため、知識やスキルのアップデートを継続していける向上心の高い女性におすすめです。また、責任が重い仕事を任されるため、責任感の強い女性にも向いています。反対に1つの分野を極めたい女性や、プレッシャーに弱い女性にとっては荷が重い仕事になるでしょう。
【総合職として働く女性の口コミ・評判】
20代後半 / 契約社員 / グラフィックデザイナー / 役職なし
総合職は、比較的若い年齢から役職についている方が多いと思います。 アパレルはトレンドの移り変わりがとても早いので、若い方の意見や感覚は重視されます。 総合職は昇進試験がありますし、若年層にもチャンスがある職場です。…続きを読む
20代後半 / 正社員 / その他の金融関連職 / 役職なし
総合職で入社した女性は男性と同じように昇進も可能だと思います。特に学歴が良く人をまとめる力があると、キャリアアップをのぞめます。…続きを読む
20代後半の女性におすすめの転職先を探す方法
20代後半の女性が転職先を探すのにおすすめの方法は次のとおりです。
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
転職サイト | ・自分のペースで転職活動ができる ・求人数が多く、幅も広い | ・自力で求人を探す必要があり、時間がかかる ・選考対策も自力で行う必要がある |
転職エージェント | ・選考対策のサポートを受けられる ・自分の客観的な市場価値を計れる | ・自分のペースで活動を進めづらい ・担当者によってサポートの質が異なる |
自分のペースでゆっくり転職活動を行いた人や、多くの求人から自分の可能性を見出したい人は、転職サイトの利用がおすすめです。一方で、短期決戦を望む場合や、転職により待遇改善を図りたい場合は、キャリアコンサルタントが転職活動を伴走してくれる転職エージェントが最適です。
転職サイト
転職サイトには、幅広い業界・職種の求人が掲載されているため、未経験の業界・職種への転職を考えている女性におすすめです。自身で求人を探し、応募する必要があり、マイペースに転職活動ができるため、じっくり吟味したい女性にもおすすめの方法です。検索条件も細かく設定できるため、希望する条件に合致する企業を見つけやすいでしょう。
一方で、自分一人で企業選びから書類の準備、面接対策などを行わなければいけないため、自走できる人でないと途中で断念する可能性が高くなります。一人での転職活動が不安という人は、次章で紹介する転職エージェントやハローワークの利用も検討しましょう。
転職エージェント
転職エージェントでは、在籍するキャリアアドバイザーからのアドバイスを受けつつ、転職活動ができるサービスです。希望条件を伝えると、その条件に合致した企業を紹介してくれます。また面談によって適性を判断し、より最適な業界・職種をアドバイスしてくれることもあります。
履歴書・職務経歴書の作成・提出から面接のスケジューリング、労働条件の交渉まで対応してくれるので、一人での転職活動が不安な女性や現職が忙しく転職に割く時間があまり取れない女性におすすめです。また、転職エージェントでは非公開求人も多く保有しているため、好条件での転職を成功させたい女性も利用したいサービスです。
いずれの方法を採るにしても、実際に就業している女性の口コミや評判から気になる企業の実態を知ることが大切です。「SHEHUB」では、企業ごとに実際に就業経験のある先輩女性社員の口コミ・評判を掲載しています。転職先を選ぶ際の目安になるので、転職の際にはぜひご利用ください。
まとめ:20代後半でも転職のチャンスはある
20代後半の転職で鍵となるのはライフプランに沿ったキャリア形成です。ライフプラン次第で、希望条件も変わってくるため、転職活動を始める際にはまずはライフプランの作成から取りかかりましょう。また、25歳と29歳では転職特性が異なります。25歳よりも30代目前の29歳の方が、転職事情が厳しくなるため、希望条件の順位付けがさらに重要になってきます。
そのなかでも重要なのが、人間関係や福利厚生などの働きやすさです。そうした内情は実際に働いている人から聞く以外、見えてきづらい部分があります。「SHEHUB」では、実際に働いている(または働いていた)女性社員の口コミ・評判を掲載しています。
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